学園松 (ページ23) - 小説/夢小説

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チョロ松ページ23

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チョロ松「Aちゃん、どの花染めてみたい？」

うーん？

どの花も鮮やかで素敵だけど、やっぱりチューリップかなぁ〜

「チューリップが良いです！」

チョロ松「分かった」

花瓶から、赤いチューリップを1本取り出しビーカーに付けた。

赤いチューリップが色水を吸い次々に色の変化が着く。

「わぁ…結構早く色が着くんですね」

チョロ松「まだ早いけど、大体色は着いたかな？」

そう言って、ビーカーからチューリップを出して青く色付いたチューリップを見せてくれる。

「青いチューリップ、初めて見ました！」

興奮気味に言うと先輩は笑う。

チョロ松「チューリップには青い色素が無いから品質改良しても実際には出来ないけど
色さえ付けちゃえば青いチューリップも見られるんだ」

「へぇ〜青いチューリップも素敵ですね」

チョロ松「だよね」

そう言い青いチューリップを別の花瓶に入れる。

「他の花も着色するんですか？」

チョロ松「うーん…」

先輩は、少し考えたあと花瓶からパステルカラーのスラリとした長い花を取った。

「その花、なんですか？」

初めて見たけどとても綺麗な花だった。

私の質問には、何も答えずに先程と同じように花をビーカーに付けた。

チョロ松「あ、あのさ…花言葉とか知ってる？」

「少し知ってます。カーネンションとかは感謝の意味とかありますよね？」

チョロ松「そうそう」

「後は、約束を意味するクローバーとか」

チョロ松「よく知ってるね」

「どれもテレビの受け入りですけどね」

そう言って笑うが、先輩はビーカーを真っ直ぐに見つめたままだった。

そのまま、沈黙が起きて気まづくなった私は先輩と一緒にビーカーを見つめる。