【学スト】【ゴーゴリ】【文スト】道化師生徒との日常

＃34　声高らかに、最初で最後のショーを。 ページ40

空間接続。
それが僕の異能力。

現在地は学校の校門前。

外套と学校の屋上の空間を接続する。

学校の屋上。

空を見ると星が輝いていて。

あの空を鳥は飛躍していると考えると少し切なくなって。

いつも道化の笑みを浮かべている自分が妬ましく、汚く見えて。

僕はもう汚いんだなと思って。

“私”という道化師を抹消したくなって。

感情がぐちゃぐちゃになって。

……でも彼女はそんな僕を受け入れてくれた。

幼い頃も、今も。

だから彼女を愛してしまった。

感情から自由になりたいのに。

悲しくなってくる。


彼女に伝えておこうかな。

そう思い、電話をかける。

「……さようなら。愛していたよ。」

思いを伝えると少し楽になった。



飛び降りる前、しばらく星を見ていた。




僕もそこで

自由に

飛躍出来たら…………










「なーんてね。」









午前2時。









「さあ、ショータイムだ！」





僕はそう高らかにいうと、



















この世界にサヨナラを告げた。

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