【学スト】【ゴーゴリ】【文スト】道化師生徒との日常

#31 これってもしや、独占欲？ ページ36

〈16日目〉
＿＿学校にて
えーっとまずね、あのね、うん。
『離せ！』
ゴ「やだ〜！」
現在教室で抱き着かれています。うん。
ﾄﾞｳｼﾃｺｳﾅｯﾀ…………

建前(本当に離せよマジで！異様な目で見られてんだよ！)
本音『駄々こねるショタかお前は！』
ゴ「いいもん！ショタで！」
いいのかよ！…というか建前と本音逆だ。

シ「朝から元気だな」
そう話しかけてきたのはシグマ(ゴーゴリの保護者)だった。
『助けて！ゴーゴリの保護者でしょ！』
シ「なった覚えはないが………」
ゴ「あ、シグマ君おっはよー！」
シ「ノリが軽いな……まあA、頑張れ」
『えぇ………』

＿＿＿そんなやり取りをして10分。
ゴーゴリは離れてくれない。
『もう、怖い………』
ゴ「可愛い可愛い！」
満面の笑みで私の頭を撫でている。
なんか誰かに似てる………あ！
『太宰先輩みたい………』
そう言うとゴーゴリは私のことを離して、
ゴ「ごめんもうしないからその人の話するのはやめよう？」
と言った。
ナニモツッコマナイコトニシヨウ。




いろいろ割愛
＿＿＿放課後
少し前の話。

先生「A、このノート職員室に持っていってくれないか？」
『あ、っはい』

で、今。
『くっそ重い』
ノートを届けるから先に帰っておいて、ってゴーゴリとシグマに言った私がバカだった。
というか、なんでこんなに重いものを陰キャ女子に持たせるんだ。
殺めるぞ先生。

あぁ……重い……
ノートってこんなに重いっけ……
そんなことを考えながら歩いていると
敦「大丈夫ですか？持ちますか？」
と、声をかけられた。

『あ、ありがとう、ござい、ます』
久々にコミュ障発揮した！
その後は、ノートを中島敦さんという人に半分持ってもらった。

敦「こんなに重いもの女の子一人に持たせるなんて、先生もひどいね！」
『ですよね！そう思いますよね！』
敦「ね！とってもひどい！」
なんて優しい人なんだ！神様かな！？
というか高速で打ち解けたね！
とか色々思っていたら、いつの間にか職員室についていた。

『ありがとうございました』
敦「どういたしまして！」
私は、にっこり笑って言った。
中島敦さんも笑っていた。
この人いい人だ！と確信していた時、
後ろから誰かにふわり、と抱きしめられた。

ゴ「ヤァ、敦君！Aちゃんと、なんのお話をしていたのかな？」
顔は見えなかった。見えなかったが、
おそらく目は笑っていなかったと思う。

#32　やる気はない、あったのはデスソースだけだ。→←#30 私と敬語と中間テスト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す