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「……この話、俺も聞いたことある」
真っ暗できちんと先輩は映らなかったけど、確かにそういった。ゾッとした。急に足が竦んでその場で止まってしまった。
「え……う、嘘ですよね？」
「いや、本当に。1年から有名な話だし、夜になると白いモヤが見えるとも言われてるんだ」
血の気が引いた。
この話、本当だったら本当に呪われた人がいるってこと？
「お取り込み中お邪魔します。」
パッと後ろからライトが灯った。
「ひっっあああ！！！！！」
びっくりしすぎて自分の上靴で躓き、転んだ。
後ろを向くと、3年生らしき人が懐中電灯を持っていた。
「あなた達の懐中電灯です。」と、先輩に渡し、奥の部屋に消えていった。
まだ震えて自立できない私の手を絶対に離さなかった先輩はグッと引っ張って立ち上がらせてくれた。そのままゲートを潜り、前に前進する先輩とずっと目を瞑ってる私。懐中電灯の光しか灯りがないから怖さMAX、ビビりMAX、ここはどこ、私は誰だ状態だ。
「とにかく、うさぎのぬいぐるみを探せばいいんだろ」
「で、ですね！」
先輩に賛同した瞬間、足に濡れた何かが当たった。
「ぎゃ！！！」
両端からは「こっちだよ」とも声が聞こえた。細いダンボールで作られた道。濡れたなにかに掴まれた、身動きが取りにくくなった。
「無理無理無理無理無理無理！！！！！！！！！」
もう泣きそうだ。というか泣いてる。グッと先輩の腕にしがみついて何とかそのエリアをクリアした。だけど、懐中電灯の先が目に止まって私の恐怖はまた上がった。
「だずげ……で」
フラッと笑う呪われた生徒。
「ぎゃああああ！！！！！」
もう前も見たくないと必死に顔を先輩に埋めた。
本当に存在したものかもという恐怖心が勝って、先輩を抱きしめたまま動けなくなった。
すると、繋いでない手で頭を撫でてくれた。
「大丈夫だよー」と、声までかけてくれた。
「三ツ谷先輩〜っ」
涙は完全には流れてないけど、半分泣きながら先輩の名前を呼ぶと「大丈夫、大丈夫。」といい、頭をずっと撫でてくれた。
「それより、うさぎのぬいぐるみ見つけた？」
「見つがらないですッッ！！！」
早くここ出たい。もうその一心だ。
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アヤミ(プロフ) - 天狐さん» 指摘コメント恐れ入ります。修正と共にお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう精神ともに気をつけます。 (2021年10月3日 6時) (
レス) @page5 id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - ページ5の三ツ矢のバイク、バブじゃなくてインパルスです… (2021年10月2日 23時) (レス) @page5 id: dd864c9e93 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます！気になるように制作出来て良かったです！ (2021年9月11日 21時) (レス) id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - ア''ア''ア''ア''ア''！！！！続き気になる！！！どうしてくれんだよ(？) (2021年9月11日 8時) (レス) id: 9fc44877f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤミ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月2日 11時
