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「おまたせしました！」
HRが長引いてしまい、少し集合時間に遅れた私は走って校門に向かった。
「おつかれさん、あの先生のHRいつも長いよな〜」
「そうなんですよね……」
ゆっくり歩きだし、校門を潜り“目的地”に歩き出した。
先輩は笑いながら話すのを耳できき、ふと顔をあげ、思った。そういえば、今日、いつもより前髪少し短い気がする、と。
「先輩、前髪切りました？」
「よく気づいたなぁ、昨日少しな！」
「そうなんですね、なんとなく、昨日と違うなと思いまして……」
「浅田さんって、人のことよく見てるよね。そういうとこすごいなって思ってる」
いつも優しくそう接してくれる彼が、私には眩しすぎて直視できなかった。
先輩の方が人のことをよく見ているし、私はそんな先輩が憧れだ。
「そんなことより先輩！そろそろどこ行くか教えてくださいよ！」
いつもより明るくそういうと先輩は笑顔で「布見に行こうぜ！」と答え、私の腕を引いた。
布。多分、文化祭の準備だ。
うちの学校の文化祭は変則的にも程がある。大体の中学は10月ごろにやるが、うちは7月。期末テストが終わり、夏休みに入る前にやるのが伝統だ。
と言っても、1年生はまだクラスになれてないのもあり、合唱コンクールと有志のみ。私たち2年と3年がメインに動いて制作をする。
毎年、手芸部と演劇部は合同の制作をしている。今年のお題はまだ聞かされていないが、いつもギャグセンスの高い演技でその場を盛り上げてくれるのが演劇部だと聞いている。
「今年は何やられるんでしょうね」
「確か、白雪姫だったはずだぞ。」
私の横で先輩はそう答えた。だけど、私は少し疑問に思うことがあった。
先輩が向かってるのはどうやら布屋さんじゃない。
なぜなら、布屋さんの方面とは至って真反対の方向に歩いているから。なんなら、そっちってただの通学路のような気しかしないし、寧ろ、そこは私の家の方であり、もっと言うならば、私の家まであと100mだ。
「着いたぞ」
先輩。そこ、私の家です。
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アヤミ(プロフ) - 天狐さん» 指摘コメント恐れ入ります。修正と共にお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう精神ともに気をつけます。 (2021年10月3日 6時) (
レス) @page5 id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - ページ5の三ツ矢のバイク、バブじゃなくてインパルスです… (2021年10月2日 23時) (レス) @page5 id: dd864c9e93 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます！気になるように制作出来て良かったです！ (2021年9月11日 21時) (レス) id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - ア''ア''ア''ア''ア''！！！！続き気になる！！！どうしてくれんだよ(？) (2021年9月11日 8時) (レス) id: 9fc44877f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤミ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月2日 11時
