【D!】隠しコマンドに恋なんて｡《os》

コマンド6 ページ6

「では、行ってくる｣


パソコンの電源をつけ、いるかどうかも分からないがそこの住民に声をかけるA



「(やはり、夢だったのだろうか)｣



そう思いシャットダウンしようとするが、直前でやめた｡久しぶりの愛ある会話を夢で終わらせたくなかったからか、はたまた気まぐれか

扉を閉める時、パソコンから音が鳴った




os「また後でな｣




その言葉はAには聞こえなかった








おはようございますと元気の良い声が正門から聞こえてくる｡秋模様のある豪華な校舎は、流石名門校私立バニスニア高校だ


そして正門から1人、別格のオーラを放つ者がいた




「おはようございます｣



真っ黒な長い髪に青い瞳、黒いセーラー服に右腕には"生徒会長"の印

そう、この物語の主人公だ



「おはようございます宍戸会長｣
「おはようございます｣
「お、お、おはようございますぅ会長｣
「おはようございます｣



彼女は思ってないかもしれないが、顔は整っている。そして彼女の口調からして民衆を引っ張っていく力もあった

彼女が生徒会選でぶっちぎりの1位を取ったのは万丈一致だった

そのお陰か、彼女は学校のマドンナ的な存在
云わば高嶺の花だった




「(今日も皆が離れていく。まぁ仕方がない｡独裁をしているようなものだ。妬まれるだろうな)｣



しかし、そんな彼女の威厳のオーラに囚われない男もいた。


















冬も始まりそうなこの頃｡彼は人一倍大きい声で彼女に挨拶した｡


爽やかな空によく映える金髪の髪に学ランをオシャレに着崩した彼は元気よくAの首に手を回した



???「Aおはよう！！｣

「……離してくれないか？重いし締められる。苦しい｡｣

???「そんなこと言わんといてや！なぁおはよう！｣

「………おはよう、コネシマ｣

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