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travel 70 ページ24

・・・

あれからしばらくの間、2人は話し込んでいた。それはもう、アルティアとリオが先に寝てしまっていたのにも気付かないくらいに。アルティアとしては別にそこまで消耗するわけではないので起きてても良いか、と言いつつもやはりジワジワと集中力と精神力を削られているらしく顔色は良いとは言えなかった。だから、リオが提案したのだ。寝ながらでも発動できる類のものなら、寝てしまえばどうだ、と。その提案に驚きつつもアルティアはそれに乗った。
と、ようやくここで話し込んでいた2人は周りが静かなのに気が付いた。

「ふふ!……あら?お二人さん寝ちゃった見たい…私、悪いことしちゃったかな…」

「あー…でも、彼はそんな事で怒ったり何かする人ではないよ」

「うぅん…ベル兄?…と、だあれ?」

「あぁ、ラナちゃん。ごめんね、起こしちゃったか。彼女は僕の大切な人だよ。まぁ見て分かる通り、彼女、霊体でアル君に今は顕現させてもらってる状態だけど」

「ううん、だいじょうぶ。えっと、わたしはラフィナ。ラフィナ・ローゼンっていうの。ラナってよんでくれるとうれしいな」

「わかったわ。私はリアリカ・アルストーム。リリアって呼んで。ふふ、小さな魔法使いさんね。その歳で光魔法の巫女…か」

「!」

ラナ…ラフィナの目が見開かれる。やはり、歳のことを言われるのはあまり良い気はしないようだ。それをわかってか、リアリカは

「別にバカになんかしてないわよ!私、魔法は使えてもそんなに使えるものでもなかったから、貴女が羨ましいだけよ」

なんて、言ってウィンクをする。それをみたラフィナはポカンとしている。どうやらウィンクを初めてみたらしい。

「あらあら。かわいいわ!ほんと!やっば小さい子は正義よ!正義!」

「んもー、リリアったら…相変わらずなんだから…」

リアリカがラフィナに抱きつかんばかりの勢いで話し始めたので呆れるベルだった。

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設定タグ:シリアス , オリジナル , 男主   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ユエル@リノリア(プロフ) - りょーさん» コメントありがとうございます!不定期更新なのでいつ更新できるかわかりませんが、待っていてくださると嬉しいです! (2017年10月16日 18時) (レス) id: cfdb788b81 (このIDを非表示/違反報告)
りょー - とても面白かったです!続き待ってます! (2017年10月15日 17時) (レス) id: b27fe6d1f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユエル@リノリア | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年3月20日 23時

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