＿＿＿＿１６ ページ16
You side.
辰「まじでごめん！」
数日後、ジムに行けば土下座して謝る深澤さんが出迎えてくれた。
「ちょ、深澤さん、！ここ入り口だから！」
慌てて起こそうとすると、深澤さんがグイッと首根っこを掴まれて立たされた。
照「ふっか、朝比奈さん困ってんだろ。」
「岩本さん....」
辰「でも、俺、」
「大丈夫です。もう、気にしてないですから、」
辰「でも、！」
「もう飲みすぎないでくださいね？約束です。」
辰「.....分かった、本当にごめん。照も、ごめんな。」
しょんぼりした深澤さんと少しだけ苛立ちを隠し切れていない呆れ顔の岩本さん。
これ以上被害者が出ないように釘を刺しておいた。
.
.
.
トレーニング中も岩本さんはどこか思い詰めた顔をしていた。
「あの....」
照「ん、？」
「大丈夫、ですか？」
照「え？」
「なんか苦しそうな顔してるから、」
照「.....ごめん。」
「大変だったら今日はいいですよ？」
照「違う、大丈夫。俺がメンタル弱いだけ、だから。」
そう言って俯いた後、両手で頬をバシッと叩き、ッシャア！と大きな声を上げた。
「！！！」
驚きすぎて体が飛び跳ねる。
照「気合入れた。」
「え、？」
照「最近おかしいんだよ、ずっと。」
「おかしい、？」
照「気付いたら朝比奈さんのことばっか考えてる。」
「......私の、こと、」
照「あの時ふっかの悪い癖から守れたのは俺だけだったのに、気が緩んで防げなかったって、ずっと考えちゃうんだよ。」
「岩本さんは悪くない、」
照「ん。分かってる。でも、俺が納得してないだけだから、」
だから、その、と岩本さんは急に口籠ってしまった。
「なんですか、？」
照「悪い男がいたら、俺が助けに行くから、その、守らせて、ほしい、」
大きな体からは想像できないくらい小さく縮こまってしまっている岩本さん。
なんだか少しだけ可愛く見えた。
「、宜しく、お願いします、」
ペコリと頭を下げれば岩本さんは漫画のようにあたふたとしていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3561人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cleam(プロフ) - ぽこさん» コメントありがとうございます！さっくんには申し訳ないのですが捕まっていただきました....（笑）ストーリーの展開上仕方なかったのです(TT)さっくんごめんね〜って思いながら書きました(TT) (2020年10月9日 14時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこ(プロフ) - ストーリー素敵でした！まさかの佐久間犯人で、さっくんつかまったwwwwwwwwwwwと笑ってしまいました（笑） (2020年10月9日 10時) (レス) id: c1781a5b5e (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ジーユーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(TT)マイページの設定ボタンに飛び、一番下にコンテンツフィルタの設定を「はい」と「検索に表示」にチェックを入れて設定すると見れると思います！18歳未満の方は見ちゃダメなので自己責任でお願いします！ (2020年7月14日 23時) (レス) id: 784929d31f (このIDを非表示/違反報告)
ジーユー(プロフ) - 初めまして。cleamさんの作品大好きです^ - ^もうファンです！笑 前作を見たいのですが、見れなくて。設定の仕方を教えていただくことはできますでしょうか？？ (2020年7月14日 22時) (レス) id: 04846b0ab5 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ふかやのねぎさん» ありがとうございます！ひーくんの可愛さ伝わってよかったです！続編決定したのでまた読んでみてもらえると嬉しいです！実はサイコなやつ頭で考えてるんですよ〜（笑）出したいもの出したら必ず書くのでその日までお待ちいただけると嬉しいです！ (2020年7月12日 18時) (レス) id: 784929d31f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cleam
| 作成日時：2020年7月4日 0時
