見た目じゃない。【黄】

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You side.







「その代わり、と言ったらアレなんですけど、時間最終にしてもらってもいいですか？会社終わりだとラッシュに巻き込まれちゃうんで。」




照「それは全然いいよ。朝比奈さんの頼みだったら何でも聞く。」




「これからも宜しくお願いします！」




照「こちらこそ、宜しくお願いします。」









お互いにペコリと頭を下げた。









照「....じゃあそろそろ帰るか？」




「そうですね。深澤さんも寝ちゃったし。」




照「おーい、ふっかぁ。起きろ。帰んぞ。」




辰「んーー、？」









まだ眠そうな目を擦りながら少し伸びをして起き上がる。









俺払っとくから先外出てて、と岩本さんに言われて深澤さんを連れて外へ出た。









フラフラとした足取りでまともに立っていられないらしくて私に覆い被さるように抱き付く。









「わっ、ちょっと、深澤、さんっ！重.....」




辰「有紗ぁ、」




「先輩じゃないですって、飲み過ぎです、！っ！」









一瞬、何が起こっているか分からなかった。









目の前には深澤さんの顔があって、







唇に温かいものが触れている。








理解するまでの数秒、







私は驚きで固まって動けなくなっていた。









寝ぼけているのか、深澤さんはニヤリと笑って唇を啄み続ける。









壁際に追いやられた私は逃げることが出来きずにいた。









照「なに、してんの、」









声のする方へ視線を向けると驚いた顔の岩本さんが佇んでいた。









「っ！」









.....深澤さんっ、ごめんなさい、！









お腹に蹴りを入れて深澤さんを突き飛ばした。









「っはぁ、」









肩で息をしながら地面に倒れ込んだ深澤さんを見るとまたスースーと寝息を立てて寝ていた。









そんなこと、ある、？









呆然と倒れた深澤さんを見つめていると、大丈夫？と声を掛けられた。









「、すみません、！違うんです、あのっ！」









必死に弁解をするけど、岩本さんは真顔のままだった。




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