【文スト】公園に佇む幹部さん【中原中也】

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中也くんに連れてこられたところは可愛らしい子供用のドレスが多数揃ったオシャレで高級感の漂うお店だった。

「……中也くん」

「ちがっ……、首領がついでにエリス嬢のドレスを買ってきてほしいって頼まれて」

「なんだ。そういうことだったんだね」

「当たり前だろ」

中に入れば様々な種類のドレスがずらりと並んでいる。

「ついでにAにも選んで貰おうかと思ってな。その方がエリス嬢も喜ぶだろうし」

「いいの？ じゃあ頑張ってエリスちゃんに似合いそうなドレス選ばなくちゃ」

とはいってもこの数。

この中から決めるのに時間がかかりそうだ。


「やっぱ赤色かな？」

「ああ、たしかにその色は多いな」

「うーん。悩む」


手当たり次第に綺麗なドレスを手にとり、そのドレスを着たエリスちゃんの姿を頭に浮かべて考えた。


最終的に手に取ったのはワイン色のシンプルでありながらレースが施されとても綺麗なドレス。

普段着でも着れそうで、パーティに着ても問題なさそうなデザイン。

「これとかどう？」

「ああ、いいかもな」

じゃあ買ってくる、とドレスを彼に渡し、お会計をしている間に他のドレスやバッグを見ていた。


なるべく気にしないようにしていたが、お値段のケタがどれも多いな……。

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