天界からの救世主17【呪術廻戦】

羅衣、憧れることは、 ページ36

羅「…あぁ、ナニカとは戦っていたさ」


恵は羅衣のその言葉を聞いて彼に近付いた。羅衣がなんか一瞬「ﾋﾞｸｯ」ってなったのは多分子供が怖いから((羅「違ぇ！！！！」


恵「俺も、変なのが見える」

羅「……知ってるか？それをある業界では“呪霊”って言うんだ。
それを殺す…いや、祓う仕事をする人たちを”呪術師”と言うんだ」

恵「お兄さんも？」

羅「いや、俺は違えよ。ただ見えるから祓ってるだけ。他に仕事してる」

恵「……そっか」


恵は少し俯いた。羅衣は少し様子が変わった彼を不思議に思ったのか、恵目線までしゃがみこんだ。


羅「どした」

恵「…いや、俺もお兄さんみたいな、仕事、、何かと戦う、仕事がしたい」


恵は少し照れたような顔でそう言った。
だが、羅衣はその言葉を聞いてこう、即答した。




羅「やめとけ」





バッ！っと恵は彼の顔を見た。その時見えた顔には”表情”というものがさっぱりとなく、無に近い感情を持っていた。
あまりの”無”に恵は後退った。


羅「何かと戦うって言うのは、自分の命を削るような行為に等しい。
それに戦う意味がない今のお前はもっとダメだ。戦うってことは、自分の命を投げ打ってでも助けたいナニカがないと。



中途半端は気持ちじゃ、足を突っ込んだその瞬間にお前、首が飛ぶぞ」


恵「……ごくっ」


彼の迫力に思わず生唾を飲む。



…………







羅「しかも道端で出会ったばかりの名前も知らねぇやつを憧れるなんてもん、ろくでもねぇよ！！！！！！」

恵「…台無しだな」

羅「なにが？？！？？？」←


そこで叫ぶな、シリアスクラッシャー()

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