往復三度、カモミールティー ページ16
ゆっくり本部に帰還したことが功を成したのか、本部に着くころにはAの笑いも収まってただただ零におんぶされている天界長が出来上がっていた。
『降ろしていいぞ』
零「いえ、せっかくなのでこのまま貴方の執務室に行きます。俺の手を煩わせた罰です。せいぜい見世物になっててください」
『おい…』
おい、と、抗議はしつつも抵抗するような素振りは見せなかったのでいいんだと思う。本当に嫌だと思ったのならいとも簡単に俺の背中など降りられるのだから。
案の定すごい目でAと零の顔を往復三度見る天界部下はほとんどだった。
それを我が知らぬ顔で歩く零も、我が知らぬ顔で背負われているAも、かなりのメンタルであろう。
で執務室に帰って来て、お高そうなふかふかソファに降ろして、給湯室でカモミールティーを入れ、Aの前に角砂糖とミルクと共に置いて、対面のソファに自身の腰も下ろして、一息ついて、それで、
零「で」
『うん?』
冒頭の会話に行きつくのである。
カモミールティーを優雅な所作で啜るAは100億の名画にも勝るだろう……いや、そうじゃない。
ゆったりしてもらうためにその茶葉を使ったのだが、そうじゃない。状況を説明してもらうために落ち着いてもらいたかったのだ。落ち着き過ぎである。
零「何があってあんなに笑っていたのか、ですよ。俺が知りたいのは」
『ふ、、そう急かすなよ。時期にわかる』
零「今知りたいってわかんねぇのかなこの人…」
思わず半目になってしまったのは許してほしい。
カモミールティーはA用に一ついれただけで自分用には持ってこなかった。くそ、落ち着きたいのはこっちだったか。()
ラッキー新天界組メンバー
零
296人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
歌好き(プロフ) - ンヘッヘヘヘフヘッヘッヘヘ好きです(真顔)過去編最高ですね…天界長の気の強さ、零の感情の移り変わり、羅衣の性格、他のシリーズと違うようで本質は同じに感じる所を出せるの凄いですね…。天界長のカッコ良さと零の振り回されっぷり、羅衣の可愛さ…尊いでふ(((( (6月2日 6時) (レス) @page50 id: fab493f4ba (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - リィさん» ああありがとうございます!!本日の更新時に修正させていただきます!ご報告ありがとうございました!応援ありがとうございます!頑張ります! (4月30日 15時) (レス) @page13 id: 67a61c7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - 首、灯 ページ13 下から2行目近くの岩陰に非ぞむ→潜む 誤字を発見いたしましたためご報告させていただきます!!日本語が狂ってる気がしますが多分大丈夫と思ってます!(?)もう毎回本当に面白くて面白くて…!(語彙力ほすぃ…)これからも応援してます!!!!! (4月30日 11時) (レス) @page17 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 歌好きさん» ありがと〜 (4月21日 16時) (レス) @page8 id: 67a61c7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
歌好き(プロフ) - ンギュプ…天界長の豪快さと零の驚きによる噛み具合…やめられないとめられないドラゲナイですね(?)一コメゲットできて嬉しゅうございます←天界長が…好きです…(泣)文章能力高杉晋作すぎて語彙力分けてください…()毎日一周します!!!!!!(土下座) (2023年4月18日 22時) (レス) id: fab493f4ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リートゥ | 作成日時:2023年4月17日 17時