天界からの救世主【文スト】

天界長、潜入調査 ページ15

Aside

『お初にお目にかかります。私(ﾜﾀｸｼ)、ゼンと申します。この度新しく入りました。よろしくお願いします。』


俺は今、潜入調査をしている。勿論偽名と変装してだけどな。本職の天界本部最高峰管理長としてはとても有名だし、なんなら顔も知られている。なんだってA様…なんて呼ばれてるし。

ちなみになんだが、天界の人達は黒髪の人は居ないんだ。いるとしたら……それはOHPとかの悪の組織の人達だ。

だから潜入する時OHPで目立たないように黒髪になる必要があってね。

しかし、俺は銀髪。染めるのは絶対絶対嫌だし。そもそも綺麗に染められなかったら残った銀髪はとても目立つ。


じゃあ、どうやって黒髪にしてるって？


それはだな、薬だ。
これは黒染薬(くろぞめぐすり)だ。
体内に服用することで2時間髪、目の色素が真っ黒になるという、悪の組織に潜入するにはうってつけの代物だ。よく俺の部下も使って潜入している所をよく見る。

しかし、俺はこの薬に少し耐性が弱くてな、何回も服用すると血を吐いたり、内蔵がいきなり痛みだしたりするんだ。

痛いのは嫌なんだがな。ハイリスクであまり使いたくない。

でも、今回のOHPはそんなことを言っている暇は思ったよりないみたいだ。

なぜかって？


これは俺の潜入したときの話だ。
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