源氏の兄の旦那様

再び現世へ ページ20

side審神者

今日は鶴丸と共に無理矢理Aを誘って現世に来た

鶴丸「おぉ..現世はすごいなA兄様！」

『あぁ』

嬉しそうな鶴丸と対照的にAは不機嫌
顔には出てないが目が笑ってないんだよなぁ

「...じゃあ、行こ」

『何処に』

「いや満喫しようぜ現世を」

『...』

「いいじゃねぇか！たまには主に付き合って」

『気色悪いから裏声は止めろ。吐気がする』

「あんまりじゃね」

さすがの主も泣いちゃうからね！
とはいえ俺も黙っていられない。鶴丸とAと共にいざショッピングモールへ！

...そしてあわよくば

『あわよくば可愛いおなごと付き合えたら良いなぁ...か』

「なっ、何故それを！」

歩いてたらそれまで思ってた事を言われて
驚いてAを振り返れば呆れた顔をしていた

『顔に出ておる。そもそもそんなだから好かれぬのだお主は』

「めっちゃ失礼なやっちゃなお前」

鶴丸「まぁA兄様の言葉が正しいじゃないか」

鶴丸...お前まで

『だろう。鶴、お前も思うだろう！』

鶴丸「あぁ！」

『主は馬鹿で阿呆で取得のない愚かな男だが顔だけはいい』

鶴丸「それを残念なイケメンと言うらしいぞ」

この二人...ゲラゲラ笑いやがる
まぁAの機嫌が直ったならいいけど..


それからしばらくふらふら歩いてたら
とある店の前でAが立ち止まった

「？どうしたA」

『...否、少し買いたいものがあって』

「何？いいよ。買っても」

『あぁ、うむ...有難う』

そう言って微笑んだAが店に入り
真っ先に取ったのが、いちごみるく飴

チョイスが女子かよって思ったけど

『以前、髭切が見ていてな。買ってやろうかと思ったが...買えなくて、少し気になっていたのだ』

はにかんで頬をかいたAを見て
鶴丸と二人、内心泣いてました









鶴丸(まさかその髭切がA兄様が欲しそうに見てたものがあったから現世に行かせろって言った事、知らないんだろうな)

(相思相愛？しんどいわさすがに)

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