拗ねた旦那様 ページ7
side鶴丸
昨日遅くまで飲んでた奴等はまだ起きて来ないが、既に朝餉が始まっていた
騒がしく和気藹々と進んでいた朝餉に次々と混ざってくる刀達だが.....ただ一人はまるでこの世の終わりとでも言うような顔で朝餉の輪に入ってきた
言わずもがな...A兄様だ
三日月「...どうか、したのか?兄上様」
今剣「かぜをひいたんですか」
心配そうに三日月達が問いかけるが、A兄様
はひたすら黙って呆然としていた
「...」
..A兄様がこうなるのは鶯丸とかに関係すると思って、鶯丸の方を見るが、彼奴は大包平と不思議そうにAを見ていた
となると残す理由は一つだな
チラッと左の遠い向かい側に視線を移すと
膝丸「...兄者」
髭切「...」
黙々と食事を食べる髭切が目に入る
そんな彼奴の首筋には痣が数多とあった
「...A兄様」
もう呆れてなにも言えないぜ..
おおかた、限度を考えなかったんだろう
審「どんまい旦那様ww」
独り身の主はそんなAの肩を組んで
笑って言ったが
『...殺すぞ』
A兄様が一睨みすると子犬が如く逃げ出した
うん、やっぱあの人は怖いな!
────────────────
sideA
そもそも...髭切が悪いだろう
あんなに愛い事を言うのだぞ?
...我慢など出来るか
鶯「おいこら、ふくれっ面」
『今の俺はお前の軽口を受け流せる精神ではないから早々に去ね』
朝餉終わりに一人部屋に篭っていたら鶯が入ってきた
鶯「だがお前は山姥切国広と当番だろう」
『...』
鶯「髭切と喧嘩したなら、素直に謝ったらどうだ」
呆れた表情で言うた鶯の顔面に手元にあった手拭いを投げつける
鶯「...お前、後で覚えておけよ」
『早々に去ねと申したはずだ』
睨み言えば、奴は手拭いを拾って部屋から出ていった
こんな中で当番など..出来るものか
山姥切【俺が写しだから来なかったのか..】
...
『...はぁ、仕方あるまい』
サボろうとしたが山姥切国広の鬱な表情が目に見えたので俺は重たい腰をあげて部屋を出た
確か...馬当番..だったか?
『馬か......もういっそ馬に蹴られて死にたいぞ俺は』
内番の服に着替えて馬小屋に向かったら
山姥切国広が驚いた表情で俺を見た
『...なんだ』
山姥切「来るとは思わなかった」
『そうか。だが来た。これで良いか』
山姥切「何故そんなに拗ねてる...俺との当番がそんなに嫌なのか」
...面倒臭いな此奴
『戯言を言う暇があったら早々に終わらせるぞ』
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風船ガム - ぐじゅぇりさん» おおお!お久しぶりです!!そうですね!愛されています! (2018年12月2日 17時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - お久しぶりです!こっちにも来てみました。やっぱ愛されてますねぇ (2018年12月1日 18時) (レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - レオさん» ありがとうございます!!...是非嫁との絡みをこれからもお楽しみください! (2018年11月14日 18時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
レオ(プロフ) - 更新を楽しみしながら見てます!完結したのがさみしい、、是非番外編や続編で嫁との絡みが見れる日を楽しみにしてます! (2018年11月13日 0時) (レス) id: dabb770a1a (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ながながな「和」〇雷おこしさん» どういたしましてです!......すみません...すごい、もう何がなんだか分からなくなってしまいまして!..そんな事言って下さりありがとうございます!...嫁さまは強いですw (2018年10月24日 22時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風船ガム | 作成日時:2018年8月26日 19時