第216話 “ザ・ジェネシス” ページ17
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「まさか……………ヒロト？」
「なんやこいつら……この前のやつとちゃうやんか…！」
「……エイリア学園には、まだ他のチームがあったってことか…？」
風丸が目を見開き、震えた声でそう言った。
「これが俺のチーム。エイリア学園、“ザ・ジェネシス”っていうんだ。よろしくね」
「“ジェネシス”…？お前、宇宙人だったのか…？」
みんなの顔が衝撃で歪んだ。
「どういうことだ…？円堂」
「……ヒロト…」
円堂がかなしげに眉を下げ、ヒロトと呼ばれた少年を見た。
「さあ、円堂くん」
ヒロトは微笑んだ。
「サッカー───やろうよ」
円堂は歯を食いしばり、ヒロトを睨みつけた。
「どういうことなんだ？なんで円堂の友達がエイリア学園に…」
「円堂さん…！」
「まんまと騙されたみたいですね」
目金が言った。
「騙された…？」
「奴らの目的は、友達になったふりをして、円堂くんを動揺させること…」
「そういうことだったんですね…！」
「宇宙人の考えそうなことですよ」
「それは違うよ」
目金の言葉を、ヒロトは否定した。
「俺は、ただ君たちとサッカーがしたいだけ。君たちのサッカーを見せてよ」
ヒロトの後ろで、他の選手たちが話し始めた。
「いいのかよ、許可もないのにこんな奴らと試合して」
「“グラン”がやるって言うんだ。仕方ないだろ？」
「“グラン”？」
円堂が反応した。
「…それが本当の名前なのか？」
円堂はヒロトを睨みつけると、拳をぎゅっと握った。
「お前とは、もっと楽しいサッカーができると思ってた。けど、エイリア学園とわかった以上、容赦はしないぜ！！」
グランは笑った。
「もちろんだよ」
──────
「イプシロンを倒したら、終わりかと思っていたでやんす…」
試合が始まる前のミーティング時間。ベンチで、栗松が眉を下げながら言った。
すこしして、先程まで姿が見えなかった吹雪がベンチに戻ってきた。
「吹雪」
鬼道が吹雪の方に歩いてきた。
「お前にはFWを頼む。リカ、睦月と3topだ。いいですよね、監督？」
「ええ。任せるわ」
監督が言った。
「よっしゃ！決めたるで！！」
「頼むぞ、吹雪！今日もエターナルブリザード、決めてくれよな！！」
土門の言葉に、吹雪は「うん」と笑っていった。
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作者名：無名 | 作成日時：2022年10月5日 10時
