第155話 三分で決着とする ページ6
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「諸君、キックオフと行こうか」
デザームが言うと、イプシロンのメンバーたちがにやりと笑った。
「暴れ足りねえな……レーゼに勝ったなら、少しは手応えあんじゃねぇのか？」
「お手並み拝見と行きましょう」
「ブッ潰す……」
「命知らずって、マキュアだーいすき」
「聞け、雷門中！」
デザームが雷門に向かって叫んだ。
「破壊されるべきは漫遊寺中にあらず。我らエイリア学園に歯向かい続けるお前たち、雷門イレブンと決まった！」
「勝手に決めちゃってるよ」
一之瀬がため息まじりに言った。
「漫遊寺中は6分で片付けた……だが、お前たちはジェミニストームを倒した。その実力を称え、3分で決着とする。光栄に思え」
「三分！？」
円堂が眉をしかめた。
「だからなんで勝手に決めちゃうかなぁ」
「ほんと腹立つな。あたしそういうの大ッキライ！」
「だったら、僕達も三分で片付けちゃおうよ！」
「面白え！」
土門、塔子、吹雪、染岡が口々に相手を挑発する。
「エイリア学園ファーストランクチーム、イプシロンの力──思い知るがいい！」
デザームは不敵に笑いそう言い放った。秋たちは不安そうにみんなを見る。
「三分だなんて……」
「それだけ私達に対して本気なのよ」
「ええ。でも漫遊寺戦の六分間で、イプシロンがどんな戦い方をするのか掴めたわ」
「！！」
みんなが瞳子監督を見た。
「ジェミニストームはスピードで押してくるチームだった。それに比べて、漫遊寺中との試合で見せたイプシロンの戦いは、的確にフォワードを封じて、相手の攻撃を削いでくる……漫遊寺が破れたのは、満足にプレーをさせてもらえなかったから」
「──はい、お待たせいたしました！！」
そこに突然、角間が現れ、ベンチに座っていたみんなは驚愕してとびのいた。
「角間くん！？」
「漫遊寺戦のときは来なかったのに！」
「小生、雷門中の一員として、雷門の試合を余さずお伝えすることを信条としております。悪しからず、漫遊寺のみなさん！」
「はあ……どうぞ、お気遣いなく……」
「それでは！！雷門中対エイリア学園ファーストランクチームイプシロン！雷門イレブンの攻撃よりスタートです！！」
試合開始のホイッスルが鳴った。
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
