第182話 ナニワランド ページ33
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「ついたはいいけど……」
大阪に到着し、雷門イレブンが向かった「エイリア学園のアジト」。
しかし、目の前に広がる光景は、紛れもなく「遊園地」だった。
「ここが奴らのアジト………！？」
木暮は興奮した様子で遊園地を見回した。
「ジェットコースター！空飛ぶ絨毯！フリードロップも！！すっごいなぁー！！」
「こんなところにアジトなんかあるのかしら……」
呆然とするみんなの横で、瞳子監督が理事長と電話をしていた。電話を終えた瞳子監督は、みんなを見た。
「間違いないわね。再度確認してもらったけど、奴らのアジトがあるのは、このナニワランドのどこかよ」
「つってもなぁ……」
「どう見ても、ただの遊園地にしか見えないでやんす……」
「とにかく手分けして探すわよ。ここでじっとしてても仕方ないわ」
夏未が言った。
「ああ！………ん？あれ？吹雪と睦月は？」
みんなが周りを見回すと、近くで、Aと吹雪が女の子二人に囲まれていた。穏やかに微笑んでいるだけの吹雪とは逆で、Aは苦笑いしている。
「怪しいアジトですよね？」
「だったら、あっちだと思います！」
「うん！」
「さ、行きましょう！」
「え、私も？」
女の子に手を引かれたAが、戸惑いながら、なすすべなくそのまま連れて行かれる様子を見ながら、みんなは苦笑いした。
─────
「え…………怪しいアジトって、こ、ここか？」
「はい！見るからに怪しい！」
「怪しい怪しい〜！」
女の子二人に連れて行かれた先は、どこからどう見ても「
「お化け屋敷」だった。Aの顔がひきつった。
「いや、ここは違うと思……」
「さ、行きましょ〜〜！！」
「あ、ちょっと！！」
強引に手を引かれてお化け屋敷の中へと入ったAは、前を進んでいた人たちの悲鳴で顔が真っ青になった。
「Aちゃん、もしかしてこういうの苦手？」
「えっ、い、いや……そ、そんなことな──」
「グオオーーッ！！」
吹雪の言葉にAがぎこちなく答え歩き始めたとき、Aの目の前に、三人のお化けがバッと現れた。
「きゃーーーっ！」
吹雪にひしっと抱きついて、女の子二人が怖がった。吹雪はぽかんとそれを見ている。
「……あれ。Aちゃん？」
吹雪が横を見ると、Aは口をはくはくさせ、失神寸前の顔をしていた。
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
