第174話 最高の作品 ページ25
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「佐久間───！！」
シュートを止めようと正面まで来た鬼道の前に、染岡が走り出した。そして、負傷していた足を振りかぶり、シュートを全力で止めた。
「うぁあああっ！！」
「染岡！！」
倒れ込んだ染岡にみんなが駆け寄った。
染岡は顔を上げ、鬼道を見て笑った。
「残しといて……良かっただろ……？」
そう告げたあと、染岡は意識を失った。
「染岡ぁああ───！！」
「もう一度だ、佐久間！！」
不動がボールを佐久間回したが、佐久間は動かない。体に走る激痛で、そのまま硬直していた。
そして、ついに佐久間は意識を失い、グラウンドに倒れた。
「佐久間………………」
それと同時に、試合終了のホイッスルが鳴った。
「佐久間！！佐久間……！佐久間！！」
源田が佐久間へと駆け寄り、助け起こしながら、必死に名前を呼んでいた。その様子を見ていた鬼道は怒りに震え、影山に向かって叫んだ。
「影山あああ─────ッッ！！！」
─────
救護用のヘリが到着し、真・帝国学園の真上を飛んでいた。
現れた影山を見た鬼瓦刑事が叫んでいる。
「見つけたぞ、影山！！もう逃げられんぞ！！」
影山はニヤリと笑った。その瞬間、真・帝国学園の校舎は破壊され始めた。
みんなが退却をするため急いでグラウンドを出て、救助用のボートへと乗り込む。
「全員！！退却しろ！！」
「キャプテン！！」
春奈が円堂を呼んだ。
「お兄ちゃんがいないんです！！」
「………まさか！」
鬼道は影山のもとへと向かっていた。
「佐久間をあんな目にあわせて満足か！！」
「満足？満足なわけなかろう！常に勝利する、最高のチームを作り上げるまではな！」
鬼道は歯を食いしばった。
「これまで私が手がけた最高の作品を教えてやろう！」
影山は鬼道を指差した。
「それは──鬼道。お前だ！」
鬼道は目を見開いた。その時、鬼瓦刑事の乗るヘリが鬼道を救助した。
「影山あああ────ッッ！！！」
真・帝国学園は、そのまま粉々に破壊されてしまった。
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
