第165話 エイリア皇帝陛下 ページ16
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巨大な潜水艦は中心から大きく左右に開き、最後に小さな扉が開かれた。そこから階段が陸へと下ろされたとき、その上には、影山零治が立っていた。
「か、影山…！」
「久しぶりだな、円堂。それに鬼道」
「影山───ッ！！」
鬼道が叫んだ。
「もう“総帥”とは呼んでくれんのだな」
「今度は何を企んでいるんだ！！」
「私の計画はお前たちには理解できん。この真・帝国学園の意味さえもな！」
影山が言った。
「私から逃げ出したりしなければ、お前には分かったはずだ」
「俺は逃げたんじゃない！アンタと決別したんだ！」
鬼道の言葉に、影山はふっと笑った。
「影山零治！」
瞳子監督が声を上げ、影山を見上げた。
「あなたはエイリア学園と何か関係があるの？」
「……吉良──瞳子監督だね」
影山が瞳子監督を見ながら言った。
「さてどうかな？ ただ、“エイリア皇帝陛下”のお力を借りてるのは事実だ」
「“エイリア皇帝陛下”……？」
聞き慣れない言葉に、みんなが眉をひそめた。
「誰だよ、そいつは？」
「宇宙人の親玉ッスかね…？」
「さあ鬼道、昔の仲間に会わせてあげよう」
「待て、影山！！」
潜水艦の奥へと進んでいく影山の背中に向かって鬼道が叫んだ。
そして、そのまま影山の後を追って行ってしまった。
「鬼道！……俺も行く！」
「おい！」
円堂が鬼道の後を追って走っていくのを見た塔子も前に出た。
「円堂が行くならあたしも行く…！」
「お前、野暮だな」
不動が塔子の前に立ちふさがり、それを止めた。
「感動の再会にぞろぞろついていってどうすんだよ？ デリカシーがあるならここで待ってな」
「っ……あいつ、ムカつく……！」
塔子が歯を食いしばった。
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第166話 “皇帝ペンギン一号”→←第164話 スペシャルゲスト
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
