第161話 真・帝国学園 ページ12
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キャラバンで走行中、瞳子監督の携帯にメールが入った。
「響木さんからだわ」
瞳子監督がメールを読み上げた。
「影山が脱走し、愛媛に“真・帝国学園”を設立した？」
「なんだって！？」
円堂と鬼道が声を上げ、Aが眉をひそめた。
「あいつ、まだ性懲りもなくそんなことやってんのかよ！？」
「しかも、“真・帝国学園”だって！？」
「……鬼道？」
鬼道の隣に座っていた塔子が、鬼道の異変に気づいた。悔しそうに拳を握りしめてわなわなと震えている。
「よし、愛媛に行こう！」
「ああ！影山のやろうとしてること、ぶっ潰そう！」
「そうよ！あいつを許しちゃいけないわ！」
夏未も言った。
みんなの反応を見た塔子は、いまいちよくわからないという顔で鬼道を
見た。
「なあ、影山って、中学サッカー協会の副会長だったんだろ？」
「そうだ。そして帝国学園の総帥だった……俺達のチームの……」
「そんな人を、なぜ倒さなきゃならないんだ？」
後ろの座席に座っていた円堂が話した。
「勝つためには手段を選ばないやつだったんだよ！」
「それも自分の手は汚さずに、人を使って相手チームを蹴落とそうとする」
「きったねえな…」
「ああ。卑怯が服を着て歩いてるような男さ」
風丸が言った。
「それだけじゃない。あいつは勝つために、“神のアクア”を作り出した！」
「“神のアクア”？」
「人間の体を、根本から変えてしまうものさ。神の領域にまで…」
「結局それが、影山の逮捕に繋がったのよ」
フットボールフロンティア決勝、世宇子中との戦いを思い出しながら、みんなが暗い顔をする。
「鬼瓦おじさんが何年も追って、やっと逮捕したのに……」
Aが肩を落とすと、染岡がAの背中をバシンと叩いた。
「今度こそ本当に尻尾を掴んでやるんだ！睦月、気合入れろよ！」
「あ……ああ！」
Aが染岡を見て大きく頷いた。
「ああーーーーっ！！」
その時、後ろの座席に座っていた壁山が悲鳴を上げた。
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
