第400話 きっとみんな憧れる ページ1
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Aは豪炎寺の顔をじっと見つめながら、つくづくきれいな顔をしているな、と思った。つり上がった眉に、高い鼻、薄い唇。そういえば、前に豪炎寺のファンクラブがあるという噂も聞いたことがあった。
中学サッカー界で有名な豪炎寺に憧れる人間は、もちろんたくさんいるだろう。それは女子だけでなく、サッカーをプレーする者なら、きっとみんな憧れる。そのくらい、豪炎寺はすごい実力の持ち主なのだ。
思えば、彼は高嶺の花なのかもしれない。
「豪炎寺、寝たか？」
もう一度名前を呼んで、豪炎寺が寝たのを確認したAは、そっと寝袋を掴んで、豪炎寺の方に少しだけ寄せた。
それから寝袋の上に横になり、目を伏せて、そのまま眠りについた。
横からAの寝息が聞こえてきた頃、豪炎寺はようやく目を開き、起き上がってため息を吐いた。ずっと起きていたのだ。起きてる、と告げるタイミングを逃しただけで。
「………まずいな……」
豪炎寺は自分の口元を抑えながら呟いた。その顔は、誰も見たことがないくらい、真っ赤だった。
寝袋の中に入らず、そのまま上に横になっているAを見た豪炎寺は、自分の着ていたジャージの上着を脱いで、Aの体の上に被せた。それからまた横になり、今度こそ寝なければと決意して、目を閉じた。
幸い、練習で疲れていたこと、Aがもう眠りについたこともあってか、数分で眠ることができた。
─────
「はっくしゅん！」
次の日の早朝に、Aは自分のくしゃみで目を覚ました。さすがに早朝は冷え込んでおり、寝袋に入っていないと寒い。
Aは起き上がると、ずるりと体から何かが落ちた。それが豪炎寺のジャージだと気づき、Aはそれを掴んで広げ、見つめながらぽかんとした。いつ掛けてくれたのだろう。
「睦月？」
豪炎寺が起きた。どうやら、彼もAのくしゃみの音で起きたらしい。
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無名(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» こちらでもお褒めの言葉ありがとうございます！😭🙏嬉しいです〜〜〜更新頑張ります😭💪🏻ありがとうございます〜！ (2022年11月15日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - 設定資料の方にもコメントさせてもらいました！ドキドキしながら読ませてもらっています……😇無理せず頑張ってください！！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 8332330280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年11月4日 7時
