第009話 あぶり出すまで ページ10
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「円堂！！」
皆が円堂に駆け寄ると、円堂がゆっくり起き上がった。
「みんな、すまない……止められなかった」
「クソッ、あんな早い攻撃、どうしようもないよ！」
「俺達にはついていけないでやんす！」
「何言ってんだ！まだ始まったばかりだぞ！」
円堂は起き上がった。
「頑張っていこうぜ！」
しかし、その後も状況は良くならなかった。
痛めつけられる雷門イレブン、帝国の猛攻を、Aたちはただ見ていることしかできない──
ピピーっとまたホイッスルが鳴り、前半が終了したときには、すでに帝国の点数は十点に達していた。
ベンチに戻ってきた彼らは、疲れ果てて、息を荒げていた。
「みんな……」
「喋る元気すらないみたい……」
風丸が振り向き、帝国のメンバーたちの方を見た。
「どうなってんだあいつら……！誰一人息が乱れてないぜ！」
「そりゃぁそうさ。奴ら、走ってないからね……」
「僕ら、ずっと遊ばれてるって感じですよ……」
「クソッ！このまま終わってたまるか！」
円堂は顔を上げて拳を握った。
「後半は奴らを走らせて消耗させるんだ！」
「消耗って、無理でやんすよ……もうヘロヘロでやんすから」
「ああ、俺ももう走れない……」
「なんだなんだどうした！まだ前半が終わったばかりじゃないか！！」
「後半もやるんスかぁ？やるまでもないっスよ……」
「やっぱりこの試合、無茶にも程があったんですよ……」
弱音を吐く一年に、円堂は声を荒げた。
「何言ってる！！まだやるぞ！！勝利の女神がどっちに微笑むかなんて、最後までやってみなくちゃわからないじゃないか──！！そうだろ！？なあ、みんな！！」
誰も、何も答えなかった。
────
後半戦が始まった。帝国からのキックオフで、すぐに鬼道にパスが回った。
「いくぞ……デスゾーン、開始」
突然フォーメーションが変わった。
「そして“奴”を……引きずり出せ！！！！」
帝国の選手三人が空中で回転し、禍々しいオーラを放つシュートを繰り出した。ボールは一直線に円堂に向かっていく。
円堂ごと、またボールがゴールネットに突き刺さった。
「続けろ！“奴”をあぶり出すまで！」
帝国は次々と必殺技を繰り出し、雷門メンバーを痛めつけた。
──そして、得点差はついに18点になった。
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第010話 サッカーじゃねえ→←第008話 帝国のサッカーをな
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
