第048話 ファンなんかじゃない ページ49
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夏未の言葉にみんなが驚いた。
「いきなり何を言い出すんだよ！必殺技なしで、フットボールフロンティアを勝ち抜けるのかよ！？」
「あれが見えてないの？」
夏未が指差した方向には、先程までみんなが見ていたギャラリーたちがいた。
「あれって……俺達のファンだろ？」
「あれはファンなんかじゃない」
目を輝かせる円堂に豪炎寺が言った。
「他の中学の偵察隊だ。俺達のデータを取りに来てるんだ」
「て、偵察────！？！？」
よく見ると、皆カメラを構え、パソコンを開き、何やら解析しているようにも見える。
「全く無名のチームが帝国学園に勝ち、そのまま連勝を続けているのよ。当然起こり得ることだわ」
「わかった！偵察されてるとなると、必殺技の練習は、 ライバルにこっちの手の内を見せてることになるんですね！」
「ええぇ─────っ！」
「その通りよ。だから禁止します」
夏未が言った。豪炎寺は顎に手を当てて考えた。
「確かに必殺技の研究をされるのは不利だ」
「けど、必殺技なしでどうやって──」
「円堂」
豪炎寺は円堂が持っていたボールを持ち上げ、円堂の肩に手を当てて微笑んだ。
「必殺技だけがサッカーじゃない。パス回しに、トラップ、シュート。やることは山ほどある」
「だったら、誰にも見られない練習場で練習をしよう！！必殺技のさ！！」
「そんな場所、どこにあるんだ？」
「でもさ、必要だろ！？」
円堂の言葉に夏未はため息を吐いた。
────
「連中、また増えてるぞ」
それから、練習のたびに偵察隊が現れるので、必殺技の特訓はできていなかった。
「ねえ睦月さん、今度一緒に美味しいもの食べに行きましょうよ！！駅前にいいお店がオープンしたのよ」
「ねえねえ、睦月さん……バスケ部の助っ人、ほんとにだめ？今度だけでいいから！」
「だったら、テニス部にも来てよ！」
「バレー部にも！」
きゃあきゃあと騒ぐ女生徒の群れとその真ん中でまたも困り果てた顔をしている睦月を、部員たちはじろりと見つめた。
「本物のファンは睦月先輩ファンクラブの女子だけでやんす」
「どうせ俺達は女の睦月先輩よりモテませんよ…チクショー！！」
「睦月もだいぶ困ってるな」
風丸が頭を掻いた。
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
