第047話 練習は禁止します ページ48
、
「ええっ、お前、なんでここに！？」
野生中との試合から次の日になった。円堂たちが部室に入ると、そこにはいつものマネージャー三人の他に、夏未がいた。
「今日から私雷門夏未は、サッカー部のマネージャーになりましたので、よろしく」
「えぇ──────っ！？」
──────
次の試合に向けて、サッカー部の練習はやる気に満ち溢れていた。河川敷で皆がボールを蹴って練習をしている様子を春奈がカメラに収めている。
「すごーい！どんどんレベルアップしてますね！」
「ええ！この勢いで連勝回動まっしぐらよ！」
染岡のシュートを円堂が熱血パンチで防いだところで、みんなの足が止まり、橋の方に視線が行った。
「なんか最近、ギャラリーが増えてないか？」
「そうでやんすね……」
「どうしたどうした、動き止めるな！」
「もしかして……ついにできたのかな？」
風丸が言った。
「何が？」
「俺達のファンだよ」
「えぇーっ！？」
風丸の言葉に皆が驚き、円堂は感動して目を潤ませた。
「ファン……俺達に……？」
その時、キャーッという黄色い悲鳴が聞こえた。まさか俺達のファン……と振り向いた先には女子の人だかりと、その中心で困り顔をしているA。
「………もしかしたら全部睦月のファンかもしれないけど」
「………………」
風丸が苦笑いしながら言うと、みんなが落胆した。
「ねえねえ睦月さん、もうバスケ部の助っ人には来てくれないのー？」
「あ、ああ……今は忙しいから難しいかな……」
「えーっ、みんな睦月さんいないとやる気出さないのに！」
「なんでマネージャーになったの？ 意外よね〜」
「ねー」
女子たちの声かけにAは少し困ったような笑い顔をした。
「みんな、今は練習中だから……また後で話そう。ゴメンな……いいか？」
「き、キュン………♡」
「もちろん♡」
「また後でね、睦月さん♡」
やっと去ってくれた女子たちが見えなくなるまで手を振ってやったあと、Aは深いため息を吐いた。秋が苦笑いした。
「Aちゃんも大変ね」
「ん、ああ……」
「さあ、練習練習！必殺技にもっともっと磨きをかけるぞ！！」
円堂が言ったその時、河川敷に車が突入してきた。中から出てきたのは夏未だった。
「必殺技の練習は禁止します！」
、
第048話 ファンなんかじゃない→←第046話 これが俺の“イナズマ落とし”
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
