第035話 大したことない ページ36
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「なんスか、この特訓は？」
それから、タイヤを体に縛り付けられた壁山が、春奈に聞いた。春奈は紙に書いた図を壁山に見せた。
「壁山くんは一段目なの。一段目が高く飛ばなきゃ、二段目は空高く登れない。でしょ？だからジャンプ力をつけるのよ！」
「でもこれじゃあ……」
壁山はジャンプをしようとしたが、タイヤが重いためうまく飛べない。
「飛べないッス」
「いいからやってみろよ！」
同じようにタイヤを体に縛り付けた円堂がやって来た。
「俺もジャンプ力は身に着けなきゃいけないんだ。な！」
一方豪炎寺のほうは、風丸と染岡に協力してもらい、腕で踏み台を作り、その上から飛んでオーバーヘッドキックからの着地をする練習を始めた。
「いくぞ！」
豪炎寺が走り、二人の腕を踏み台にして高く飛んだ。空中でオーバーヘッドキックをしたあと、体勢を崩し、豪炎寺は地面に叩きつけられて倒れ込んだ。
「豪炎寺！」
「大丈夫か！？」
染岡と風丸が駆け寄ると、豪炎寺は立ち上がった。
「……大丈夫だ。まだ高さが足りない。もっと高く放り投げてくれ」
「あ、ああ………分かった」
また三人が特訓を始め出した。Aは、ずっとそれを見つめていた。
懸命に特訓を続ける彼らの姿には、心を打たれるものがある。
──────
特訓は日が落ちる頃になっても続いた。
豪炎寺も、風丸や染岡まで、みんなボロボロだ。
「なあ、もうやめないか。ボロボロじゃないか」
「そっちこそ！」
「こんなの大したことねえよ」
染岡と風丸の腕は赤くなっていた。
「それより、お前……」
「俺だって大したことない！」
「豪炎寺……」
豪炎寺はそう言うと笑った。豪炎寺の言葉に、風丸と染岡は顔を見あわせ頷いた。
「わかった、付き合うよ！」
「でも、先に水分を取ってからだ」
Aが近くの自販機で買ってきた腕いっぱいの飲み物を三人に手渡しながら言った。
「睦月！」
「ありがとう」
「サンキュー！助かるぜ」
「頑張れよ、三人とも！応援してるからな！」
Aがにっこり笑って言った。三人は水分補給をして立ち上がり、また特訓を始めた。
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
