第027話 お前こそ ページ28
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「どうしてもだめなの？」
「ああ、これから部室に行かなくちゃ……」
「お願い！人手が足りないのよ。もうすぐ試合を控えてるから、練習相手がいないと……Aさんくらい上手い子、うちの部にはほとんどいないし……」
「うーん……」
次の日の放課後。
教室前の廊下で、Aは困り果てていた。
目の前に立っているのは女子バスケ部の部長で、Aに、部員たちの練習相手になってほしいというのだ。
「Aさん教え方もうまいし、みんなAさんがいいって言ってるのよ。ね、お願い……少しだけでもいいから！」
Aは参ったな、と頭を掻いた。
次こそはちゃんと断ろうと思っていたのに、いざ頼まれると、なかなか言葉が出てこない。
「Aさん、この通りよ！おねがい──」
「い、いや、私は……」
「睦月」
その時、後ろから声がして、Aは振り向いた。そこに立っていたのは、意外にも豪炎寺だった。
「円堂が部室に集合って言ってるぞ」
「あ……ああ！分かった！と、いうわけだから……ごめん……私、行かなくちゃ」
「ええーっ、そんなー！」
「ごめんな！」
Aは申し訳なさそうに苦笑しながらその場を去った。前を歩く豪炎寺の背中を見つめたAは、豪炎寺の横に並んだ。
「豪炎寺、ありがとな。今、困ってたんだ……」
「別に、見かけたから声をかけただけだ。気にしなくていい」
「うん。ありがとう」
Aは薄く微笑んだ。
「昨日の試合凄かったな。まさか、試合の最中に新しい必殺技を生み出すなんて、びっくりだ」
Aが言ったが、豪炎寺は基本無口なせいか、何も言わない。Aは苦笑いした。
「そういえば……どうしてすぐにチームに入らなかったんだ？」
ふと思ったことを口にすると、豪炎寺はAを見た。
「元々、サッカーはもうしないって決めたつもりだった」
「………」
Aは目をぱちくりさせた。
「………な、なんでだ？」
「…………」
豪炎寺は答えない。Aは気まずい雰囲気を変えようと、他の話を振ろうとした。
「お前こそ、どうなんだ？」
「……えっ、」
突然豪炎寺から投げかけられた質問に、Aは目を泳がせた。
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第028話 それだけだよ→←第026話 またサッカーをやったって
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
