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「Aっ、あ!シゲやん」



ホームルームも終わって帰り支度をしてる頃、
後ろのドアから私を呼んだ。



「おー神ちゃん」

「なんや、二人同じクラス?ええなー!」



どうやら重岡くんと知り合いみたい。
そりゃ、ある程度有名な人は知り合い説あるか。




「え、神ちゃんって松岡さんと元同クラ?」

重岡くんと神ちゃんが話してると、
小瀧くんが、私の席にやってくる。




「あー…えっと、」
「彼女」


「えっ」



あんまり隠してるつもりもないけど、
知ってる人もそもそも少ない。
彼が私の席にやって来た。


「え、そうやったん?!」


小瀧くんの大声に明らかにクラスの注目浴びてる気がするけど。



「あー、やから下の名前で呼んどったんや」

「まぁ…ってあんまニヤニヤせんといてっ」



小瀧くんは笑って神ちゃん指で突いてる。
高校入って隣の席になったのがきっかけで、
仲良くなってもうすぐ付き合って2年。




「神ちゃんそういえば入学したての時、マックでクラスで可愛い子おる言うてたもんな」
「いや、今言わんくてええやん!」




同じ頃に好きになって、両思いになれるって
奇跡だと思う。




「おい流星委員会は?」
「あっ!」

重岡くんがゴミ箱持ってこっちに来て、

キコちゃんが大量のスタンプを流星くんのトークに送ってて通知が来てた。



「じゃ、また明日!」
「ばいばい」



一緒に帰るのもなんか、
久しぶりだけど、




「キャンプ誰と行くん?」
「えっとーキコちゃんとバレー部の華って呼ばれてる子わかる?」
「あ、知ってる(笑)照史がどタイプ言うてる」



他愛もない話ができるなんて、
幸せだと、いつも感じる。





「じゃあ、」



いつも決まって家の前まで送ってくれて、
逆方向なのに、雨の日も。




「あ、Aっ」

「ん?」


「あのさ、」




なんだかこういう時って雰囲気でわかるんだ。
初めてだけど。





「俺ら、別れへん?」




そう言った彼の言葉に、なぜか頷いてた。

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作者名:ますかっと. | 作成日時:2019年2月20日 13時

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