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「みんな目が流星にいってるわー」

女子は女子、男子は男子で決まったみたいだけど、
どっちもどうする感がすごい。
中間先生はニヤニヤして見てるけど。
愉しそう。


「なんかやっぱモテるな、あの3人」
「え、やっぱり?」
「うん女バレもみんなタイプそれぞれ話してる」

やっぱり流星くん小瀧くん重岡くんのサッカー3人衆はモテるらしい。


「キコちゃん決まってるなら組もうや」
「え、まさかの流星が声かけた」

教室の後ろで固まってた3人が
こっちに歩いてくる。

「え、なんでそんな流星馴れ馴れしいん?ずっと思っててんけど」
「言い方失礼やな、委員会同じやねん」


小瀧くんが真顔でキコちゃんに聞いてて流星くん突っ込んでる。


「そっちはわかったけど、松岡さんと接点は?」
「まっちゃんはキコちゃんの友達やからー」
「まっちゃん?!」

まっちゃんなんて初めて呼ばれたけど、
嫌な気持ちに全くならない。



「てかいい?決まり?」

重岡くんが紙持ってきてひらひらさせる。


「え、どうする?」

キコちゃんが笑いながら言ってくる。

「え、本人の前でまさかのフラれるんすか?!」
「ははは」

小瀧くんのツッコミはキレキレで、
キャンプが楽しくなる予感しかしなかった。

「もう書くでー」

なんとなくで固まって近くの席に座って、
話が盛り上がってる中、重岡くんが教卓に行って紙を貰ってた。


「あ、ごめん。遅い?」
「いや、1人で全部やらせて悪いなって」
「優しいな、いつもあの2人何もやらん」

笑いながらペンで名前を書き始める。


「重岡くんって大毅って言うんだ」

紙を見て思わず呟いた。

「え、始まって1ヶ月経つのに覚えられてなかった系?うわ悲し」
「いやいやっ呼ばれてるの聞いたことないって言うか」

やばい怒らせちゃったかな、
って慌てて言葉を付け足す。



「ははっ冗談、逆に知ってる人少ないんちゃう?同じクラスならな。シゲくんって名前や思われてそうやし」


爽やかに笑って、少女漫画でいそうって思った。
確かにアダ名は「シゲ」だから、名前と思っちゃいそう。


「俺は知ってんで松岡さんの名前」

男の子の名前を書き終えて、私の名前を書き始める。




「Aやろ?」


そのまま紙に書いて渡してきた。

「え、ちゃう?」
「いや…正解」
「やろ?でも他の2人知らんねん書いてー」


何で私の名前知ってるんだろう、
珍しいだけか。

ちょっとだけ嬉しかった。

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作者名:ますかっと. | 作成日時:2019年2月20日 13時

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