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ほくとくんは
ときどき泣いちゃう私のほっぺを拭いながら
うんうん って最後まで聞くと
「でももう今回のことで先輩の嫌いってわかったんじゃない それは好きじゃないよ」
核心をつくように 色落ちしたピンク髪の先っちょを触った
『ほくとくんありがとう』
「俺なんもしてないよ 京本とかに言いな」
じゃって立ち上がる北斗くんのカーディガンの裾を引っ張った
『ほくとくんと出会ってから 毎日楽しいなって思うし 上手く言えないけどドキドキするんだ』
「うん？」
『だいすきだよ』
今しか言えないなって言葉を絞り出した瞬間
北斗くんももちろん 私もびっくりして
静かな空気が流れる
「俺は」
言いかけたときママがドアをコンコンッてする音
『ごめんご飯だ』
北斗くんは そっかって一言いうと
「みんな待ってるから これだけでも来なね」
って修学旅行のしおりを渡して、急ぎ足で部屋から出てしまった
俺は なに？
聞きたい気持ちと 聞きたくない気持ちが混ざる
「でももう今回のことで先輩の嫌いってわかったんじゃない それは好きじゃないよ」 って言葉がグサって刺さって
ぼんやりした気持ちのまま空っぽの部屋を見つめた
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はむ(プロフ) - なっちゃんさん» コメント有難うございます。構成は試行錯誤していたのでそのように言っていただけて嬉しいです！ (2022年8月5日 23時) (
レス) id: 502b185181 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - お話全部読みました！とても面白かったです！続編や新作楽しみにしています！ (2022年8月5日 23時) (レス) @page13 id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2022年8月3日 14時
