50. ページ3
2度目の大我の告白に、ベンチから立つ気力も出なくて
アイスがとけてぺったんこになったクレープを見つめた
「ここにいたの？」
聞き慣れた声に見上げるとやっぱり北斗くんだ
『ごめん樹とか探してた？』
「ううん俺が探してた」
『ほくとくんが？』
「あーまあ どっか行く？」
『教室いこっかな さっきサボっちゃったの だから謝んなきゃ』
「いいよ俺もサボりだし」
『なにそれ 私に会いに来たみたい』
「そうだから何？」
そう歩き出した北斗くんに どういうこと？って思いながら走って追いつく
いつの間に手が繋がれてて
奥手だから〜なんて言ってたの誰だっけ
秋の涼しい空気と裏腹に
重なった手だけ異常に熱くて
｢お化け屋敷はさ〜｣なんて語ってる北斗くんの顔を見上げた
これって都合いい勘違い？
会いたいのも 手をぎゅってしたくなるのも
へんな予感が過ぎって
こんなの期待しちゃうよ
『こういうのって誰にでもやるの？』
ぽつって出た一言は、思ったより大きくて、人混みの騒音も突き抜けた
「ねえお前A？」
北斗くんが何か言いかけた瞬間、誰かに後ろからポンって叩かれた
『せんぱい？』
いちばん会いたくない人に
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はむ(プロフ) - なっちゃんさん» コメント有難うございます。構成は試行錯誤していたのでそのように言っていただけて嬉しいです！ (2022年8月5日 23時) (
レス) id: 502b185181 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - お話全部読みました！とても面白かったです！続編や新作楽しみにしています！ (2022年8月5日 23時) (レス) @page13 id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はむ | 作成日時：2022年8月3日 14時
