糸、36本 ページ42
「██さん、教えて下さい」
何も知らない愚かな
「ここにひとりでいると、どうしてか『ここ』が針で刺されたように、痛いのです。
神の御元へ逝くことを考えると、どうしてか『ここ』が水を被ったように、冷たいのです。」
「貴方のことを思うと、どうしてか『ここ』が焼けるように、熱いのです。」
ここは何なのでしょうか。
この気持ちは、何なのですか。
「……A」
その全てを見透かす瞳で、私を見ないで。
『ここ』がとても、とても、熱いの。
嗚呼…これは何。
知らない、知らない、知りたくない。
お願い、言わないで。
私には要らないものだと、そう言って。
「それはな____
____お前に、必要なものだ。
朝日の眩しさで目が覚めた。
懐かしい夢を見ていた…気がする。
上半身を起こすと、より一層朝日の眩しさを感じられる。
「おはようA♡身体はどうだい?」
……ああそうだ、ヒソカ様がここまで運んで下さったんだ。
「毒は抜けた様です。」
「ハイ嘘♢」
ペナルティだと無理矢理口に押し付けられるりんごに戸惑いながら一口齧る。
「もう一度聞くよ、身体はどうだい?」
「…少し怠いだけです。」
昨日よりは良くなりました。と付け加えるとヒソカ様は満足そうに、よく出来ました♡と残りのりんごを私の口元に寄せた。
………………プレート。
プレートはどうしたのだろう。
確かあの時、384番に取られて____
「……ある。」
元々付けてあった胸元に、155番のプレートがある……ヒソカ様が取り返して下さったんだ。
「何もかも…ありがとうございます、ヒソカ様。」
「お礼はキスでいいよ♣」
「……〜〜ッ!」
いつぞやと同じように顔に熱が集まる。
見られてはいけない、見られたくない。
____とても、恥ずかしい。
「く、ふふ。本当にイイ反応をしてくれる…♡」
ヒソカ様の指が私の唇を撫でる…撫でる……
「…………。」
「おや。」
その手を取り、手の甲に唇を寄せた。
ちゅ、となんとも子供らしい音が嫌に響いた。
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革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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雪寝子(プロフ) - たぬぽこ//tanupokoさん» ありがとうございますゥウウウウウウ!!!!ヒソカ×夢主書いててすごく楽しくて……!更新頑張ります! (2019年3月26日 0時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します!夢主ちゃん可愛いくて可愛いくて……初心な彼女をヒソカがいじって喜んでいるところが大好きです!これからのヒソカと夢主ちゃんとの絡みが楽しみです!(それ以外の方との絡みも大好きですよ) 更新されたらまた飛んで来ますね☆ (2019年3月25日 23時) (レス) id: 7891f007bf (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - ヒガンバナさん» ンンンンンンンン(悶)ありがとうございます〜ッッッ!!!!!!!更新頑張ります! (2019年3月23日 15時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - めっちゃくちゃ!お!も!し!ろ!いいいい!最高です!更新を楽しみにしています!頑張ってください! (2019年3月23日 15時) (レス) id: 5d73287e24 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 鈴切丸さん» わわわありがとうございます〜!更新頑張ります! (2019年1月13日 14時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪寝子 | 作成日時:2017年12月17日 15時