糸、16本 ページ18
レオリオさんが後悔している中、本人は悠々と細い橋を渡り、囚人と対峙した。
「で、勝負の方法は？」
「勝負…そんなんじゃねぇ。今からやるのは一方的な殺戮だ。」
髭を蓄えた囚人はバキバキと手の骨を鳴らした。
「お、おいキルア…俺たちの負けでいい、だから今すぐ戻れ…！」
＿＿＿＿
名前だけなら前に何方か…シャルナーク様辺りから聞いた事があった。
老若男女問わず殺した彼の唯一の共通点、それは全て素手での犯行だった。
…聞いた事あるのはここまでだが、レオリオさんが先程同じ事を言っていたので間違いはない。
「…大丈夫ですよ、レオリオさん。」
「A！お前何言って…！」
＿＿＿＿「彼、とても強いので。」
そう言うと、キルアはいつの間にかジョネスの背後に周っていて手には何かを持っていた。
黄土色の布から染み出す、赤黒い何か。
どくん、どくんという音と共に動く何か。
「……それ、おれの…しんぞ…ッ」
ジョネスはゆっくりとキルアに近づき、己の心臓を取り返そうと手を伸ばすも動いていた心臓はぴたりと止まった。
「＿＿＿＿＿＿＿＿っ」
糸が切れた操り人形のように崩れ落ち息絶えたジョネスの手に心臓を戻すと、キルアはズボンのポケットに手を突っ込みこちらに歩いてきた。
「あいつ…何もんだ…」
「あ、レオリオ達は知らないんだっけ。キルアはね、暗殺一家のエリートなんだよ。」
「あ、暗殺一家？！」
「ん？何？」
ちょうど良く戻ってきたキルアにレオリオさんはタジタジになりながらもお疲れ様ですと言っていた。
その光景を一通り見た後、私は細い橋の前に行き、死体を見据えた。
「…試験官様」
「何だね155番。」
「あの囚人の死体、私が頂いても？」
この場にいた誰しもが息を呑む。
何をするのか尋ねられ、私はまた2回手を叩く。
「 先程から “彼ら” があれだけでは満足いかないと、訴えて来るのです。…何でしたらあちらの方々も。」
生き残りの囚人に目を向けると、ひっ、と声を上げた。
「冗談です、彼だけでいいです。頂いても宜しいでしょうか？」
「…構わんが、『彼ら』は君の能力かね？」
「感謝します。ええ、彼らは私の能力でございます。」
無数の手が彼の体を捕らえ、ずるずると暗闇の底に引きずり込んでいった。
「では、受験生の諸君にはこの先の小さな部屋で50時間過ごしてもらう。」
新しく開いた扉に続く細い橋を私を最後尾にして進んだ。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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雪寝子(プロフ) - たぬぽこ//tanupokoさん» ありがとうございますゥウウウウウウ！！！！ヒソカ×夢主書いててすごく楽しくて……！更新頑張ります！ (2019年3月26日 0時) (
レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します！夢主ちゃん可愛いくて可愛いくて……初心な彼女をヒソカがいじって喜んでいるところが大好きです！これからのヒソカと夢主ちゃんとの絡みが楽しみです！(それ以外の方との絡みも大好きですよ) 更新されたらまた飛んで来ますね☆ (2019年3月25日 23時) (レス) id: 7891f007bf (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - ヒガンバナさん» ンンンンンンンン(悶)ありがとうございます〜ッッッ！！！！！！！更新頑張ります！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - めっちゃくちゃ！お！も！し！ろ！いいいい！最高です！更新を楽しみにしています！頑張ってください！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: 5d73287e24 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 鈴切丸さん» わわわありがとうございます〜！更新頑張ります！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪寝子 | 作成日時：2017年12月17日 15時
