青春とは、正解とは。３【最高の教師】 (ページ1)

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『向き合う』ことを恐れる貴方へページ1

2023年10月7日

鵜久森さんが亡くなってから3日がたった頃

学校は休校となり、私はバイトにもいかず、外にも出ず、ずっと家に引きこもっていた。

忘れたと思ったあの記憶が、こんな形で思い出すことになるとは思ってもいなかったし、鵜久森さんが亡くなった事実を受け入れることができなかった。

あんなにも強く生きて、私にも、たくさんたくさん話しかけてくれたのに

その声を聴くことも、その笑顔を見ることもできない事実に絶望と後悔を覚えていた。

そしてその姿に、自分の父親の姿も重なって、二人の姿が脳裏から離れなかった。

透も心配してくれているけど、今透に会ったら余計に壊れてしまいそうで、

家には来なくて大丈夫って伝えた。

なんかあったらいつでも頼っていいって言ってくれる透の優しさに溺れてしまいそうだった。

家族にも、迷惑かけちゃった、

でも、お母さんも、蒼葉も、あえて私に何も言わなかった。

優しく、いつもみたいに、ただ「おかえり」って、そう言ってくれた。