解せぬ……38 ページ10
影山side
｢なあ、なんかA調子悪かったよな｣
日向がそう俺らに問いかける。
不本意ではあるが、今回ばかりは俺もあいつと同じことを思っていた。
今日もそうだったが、最近どこを見ているのか分からないような目をしてぼーっとしている。
そこまで疲れか何かが溜まっているのだろうか。
｢やっちゃん、知ってることとかねぇの？｣
日向がそう谷地さんに聞くと、谷地さんは"ううん"と首を横に振った。
咲音と一番仲の良い谷地さんが知らないとなると、それを俺らが知っているはずもない。
｢……にしても、少し心配だな……｣
｢あんなA、見たことない……｣
谷地さんは心底心配そうに呟く。
俺はそれを見ながら、咲音のことを気がかりに思っていた。
ーーー
｢……うん、いいね、これで要点は全部押さえられたね｣
ここからは反復して慣れていくしかないね。
そう俺に優しく言う咲音。
俺は"やっと終わった"と咲音が話している事を右から左に聞いていた。
(……目元に新しいクマが出来てる)
ふと咲音のほうへ顔を向けると、目元に新しくできたであろうくまがあった。
しっかり寝ていないのだろうか。
｢……影山くん？ 聞いてた？｣
『……悪い』
｢もう！ もう一度言うから、ちゃんと聞いてね？｣
少し考え事をしていると、咲音は俺に話を聞いていたのかと問うた。
どこか既視感のある会話だと思いながらも、素直に謝り、もう一度説明される話をしっかりと聞いた。
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冬景色(プロフ) - かめそんさん» 初めまして。応援コメントありがとうございます！お褒めに預かりとても嬉しく思います。これからも精進いたします！ (2020年5月12日 7時) (
レス) id: e83ba022d2 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白くて続きが気になります！更新頑張って下さい！！ (2020年5月12日 4時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬景色 | 作成日時：2020年5月9日 8時
