紫陽花の花に..ふわり。無垢の羽根(tkxin)無垢の羽根シリーズ(１)

＝真っ白な・１６＝ ページ16

「＿＿＿マジで、、」


不思議過ぎて、部屋を一周見まわしてから

制服の夏服を試着してる慧を見たら・・

・・ん？？何やら不満顔だ。


「ぶぅ――――。」


「ぶぅー。って何だよ、いちいちさ〜＿＿可愛っ・・
　じゃなくて、どーした。ちょ〜似合ってんぞ？
　何が不満なんだよ。」


「んー・・。」


「こ〜んな準備までしてくれてさ、
　神様、仏様ってやっぱスゲェんだな。
　そんな顔してんと罰当たんぞ。」


「ばちー・・」


「しっかし、有り難てぇよな・・。」


「ん。そのね、そのー」


「ん？何」


「こんなにしてくれるのは、きっと。
　きっとね、侑李がすてきな人だったからだと
　慧、おもうの。慧と侑李はね、おともだち
　なのよー。」


「あー・・そっか。母さんの..な・・。
　そうだよな、俺と親父が元気ねぇから
　来たんだもんな、慧は。」


「ん。そぅよー♪」


「つー事は、、俺と親父が元気になったら
　＿＿慧は、帰る・・？」


「んー...そぅか・な？
　いちおーそのよてぃだよ。」


「ほー・・そっか。そう・か・・。」



元気＿＿＿元気になるって、どのぐらい？

元気の目安って・・何なんだろうか。

う〜〜〜〜ん・・・。




少し考え込んでいた俺の顔を

ぴょぃ。っと覗き込む慧。


「＿＿おおっ。。何だ、ど〜したよ慧。
　ビビったぜー。」


「あ。。ごめんねー。
　・・んー・・ね、雄也。これー似合ってる？
　ほんとーに慧に、にぁってるー？」



俺は強く大きく頷き

「ああ、似合ってるって。
　グレーのニットベストちょ〜イイじゃん。
　紺チェックのズボンもいいしさ〜マジ。
　ウチのガッコー制服に力入れてんだぜー。」


「そぅなの〜？」


「ああ。何かどこぞのデザイナーが作った
　制服らしーぜ。」


「ほぇ〜・・そうなのー。」


「ああ。」


「あ。じゃー雄也はこのセイフク着たくって
　入ったの〜？」


「っんな訳ねぇーべっ。
　女子高生じゃあるめーしっ。ただ俺んちから
　一番近ぇのがココだったダケだっつーのっ。」


「ほぉー。」


「俺は参ってんし、後悔してんだ。」


「なんでぇ〜？」


「こんな制服、願い下げだぜー。
　タイ＿＿ネクタイもリボンだったりさ〜
　まぁ、リボンにせんでもいいんだが・・
　でもなぁ・・。あ、そうそう２年のタイは
　エンジなんだ。学年ごとに違うだぜー。」


「へぇぇ〜慧も２ねんせぃだから〜
　えんじだっ。＿＿でも、やっぱしー」

「やっぱし..なんだよ。」

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