紫陽花の花に..ふわり。無垢の羽根(tkxin)無垢の羽根シリーズ(１)

＝真っ白な・１５＝ ページ15

「じゃ〜＿＿そーだ、慧さ
　ほれ、雑誌。雑誌見ろって、コレ。
　メンズソンソ。」


「あ。。ん♪」

ニコニコ受け取った慧は、細い指でページを捲り

「あ！これ〜これこれ〜。」



「どれどれ。」



細い指で指し、うきうき。

「これにしぃ〜よぅっ。かわぃーもん♪
　よ〜し、ぴぴぴのぴーするぞぉー。」



慧は垂れ目の目ん玉を

きょろり。っと上に動かし

「ん〜〜。。ぴぴぴのぴぃ〜〜♪」



ボワンッっと変わった慧は・・あ。。可愛い・・。

じゃ、、なくてっ!!


「ほぉ〜〜、すっげぇじゃん慧。
　ちょー似合う、似合うじゃん。」



淡い紫色の＿＿紫陽花のような、そんな紫。

綺麗な紫色のTシャツに真っ白な細身のパンツだ。



「に、似合うぜ。ホント、よく似合ってるよ慧。」


「もぉー・・てへへ、てれるぅー。」


「ふふ、また照れてんな。
　しっかしよく照れる天使だぜー。」


「もぉー...だって雄也が
　照れるコトぃうんだもんっ。
　んー・・なんだかー」


「ん？何、何だか？」


「ん。なんだかね、きゅん。ってするの。
　むねの真ん中、きゅんって。てへへー
　それに、そんなホメてくれるとー」


「何だよ、褒めんと..何?」


「ん〜・・なんかね。。
　慧、雄也の〜・・かのじょみたぃね。」


「お。。。おいおい、彼女って＿＿＿
　お前さんは、男‥って訳ではなかったんだな。
　天使って性別・・」


「ん。たぶんないよ〜。」


「ふぅー・・多分って、、なんつーか
　いい加減だな、テキトー天使だ。」


「むぅー。。」


「むぅー。って、さっきから
　いちいち可愛いんですけどっ？！
　やめてもらえますかねっ？！」


「もぉー・・なぁに？？」


「はぁ・・。まぁいいや。
　じゃ〜行こうぜ、散歩。」


「ん。いくー♪」




＿＿＿＿＿＿＿＿



近所をブラブラし、色んな場所を案内した。

何だか久し振りに、休日の街の風を感じた気がした。



眩しい陽射しから、柔らかい夕陽の朱色を味わい

家に帰った。



それから、少しのんびり過ごし、風呂に入って・・

あ。別々だぜ・・当たり前か。

んで、２人でうどん作って、食って。



＿＿＿今は、明日の準備中だ。



散歩から帰ったら、ちょ〜不思議なことに。。

空いていた俺の部屋の隣が、なんと慧の部屋になっていた。


・・あんぐり、ビックリだ。


ベッドに机、棚もあり＿＿おまけにクローゼットには

明日から行く学校の制服がっ！

「不思議だぜー。。マジで、」

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