紫陽花の花に..ふわり。無垢の羽根(tkxin)無垢の羽根シリーズ(１)

＝真っ白な・１３＝ ページ13

「かんじのぃみー。
　ん〜んっと、じゃあーこれ。
　この“圭”のぃみは〜？」


「え〜っとな、この“圭”は、９６１Ｐっと＿＿
　え〜何々、意味は＿」


「ぃみは〜？」


「『昔、中国で天子が家来に授けた・・
　 角玉飾り＿』だってさ。」


「ほー・・てんし？けぃのこと？」


「いやいや、ちげぇって。
　“天子”だってさ、字が違うよ。」


「ちがぅんだー。」


「そ〜、この“天子”は＿＿
　『天に代わって国を治める君主』の事だとさ。」


「ほぉー・・。」


そう関心した感じで、「ふむふむっ。」と言ってる。


その姿も隣で見てて、可愛くって＿＿ってッ!!


違うだろっ！


「あ〜〜・・まぁ兎に角さ。
　やっぱ、けいにはこの“圭”は合わないよ。
　この“圭”は、親父みたいな顔立ちでさ
　シュッとした感じの〜」


「むっ。。」


「・・何だよ、ムッって。」


「ぶーっ。けいだって、天使の中では
　しゅっとしてるしぃぃー。」


「いやいや、シュってゆ〜より
　ぽわわわわ〜んの間違いじゃ？？」


「きぃーっ。ひつれぃでしょ。もぉっ！」



ぷんすこー。ってしてる天使も

可愛いなぁ〜・・な〜んて、ほのぼの〜・・。



じゃっ、、なくてっっ!!!




「悪かった。悪かったって、け〜い。
　ほらほら、けいの漢字探そうぜっ。な？」



ぷーん。ってそっぽ向き

ふわふわな頭をユラユラ、ぷんすこ。してる天使に

近付こうとしたら、テーブルの上の辞書が

ふわり＿＿っと風に吹かれ、ページがパラパラと捲られた。



スッと風が急に止み、そのページに案内されたようだった。



「あ＿＿＿。なぁ、なぁけい。見てみろって。
　これ、この漢字ど〜よ？」

“人名漢字”のページを指差し

「なぁ、けい。ご機嫌なおしてさ＿＿
　な、これっ。」


「んー・・どぉれー・・。」

少し拗ねた唇で、ぴょぃ。っと俺に近付き

ページを覗き込む。



ふわり＿＿＿と、甘い香りが鼻を掠め、


その香りにクラッとした頭をフルフル振ってから。



「ほら、この漢字さ。彗星の“彗”の字に
　似てんじゃん。お前＿＿けいはさ・・」


「けぃは・？」


「けいは、俺の所に空から彗星の如く現れたろ？」


「すぃせぃー・・そぅ？」


「ああ、そ〜だって。綺麗な漢字じゃん。
　けいにピッタリだ。彗星に心がついてさ。」


「すぃせぃにー..こころ。」


「ああ。それに意味もいいぜ。
　一つ目“物分りが早く賢い”」


「わ〜〜。かしこぃー♪」

＝真っ白な・１４＝→←＝真っ白な・１２＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す