紫陽花の花に..ふわり。無垢の羽根(tkxin)無垢の羽根シリーズ(１)

＝真っ白な・２＝ ページ2

「は、羽根？・・」


辺りを見てみると、デカイ紫陽花の花の上にも

白い羽根が舞い落ちている。


「と＿鳥かな？に、しては・・
　デケェ鳥だよなぁ。」


う〜〜ん。っと考えようとした俺の眼の端に

・・見たくねーモンが、見・え・た・・。



目を擦り、いや＿＿違うべ。

んっな訳ねぇーじゃんっ。

いやいや、いやいや。怖ぇってっ。

やっぱ俺＿＿＿夢見てんのかな？




そうだ、絶対そうだっ。

そう思いながら、確かめたくねぇけど

薄目でそーっと・・デカイ紫陽花から見える影を＿＿＿＿



「見・え・る。やっぱ..見えるぜ〜〜。
　お、俺には・・足に見えんだけど？！」



白〜〜〜い、細〜〜〜い足が、

紫陽花の下んコトから、ニョキッと・・出てる。



＿＿＿出・て・る。


「やっぱ、出てるよな。足・・見えるよな。
　ちょ〜〜マジさ、何なんだよ、いったいさ〜〜っ。」



怖ぇーけど、確認しねぇのも怖ぇ。


勇気を出し、恐る恐る紫陽花の中を覗き込むと＿＿


人。ヒト。ＨＩＴО。

人が倒れ、くったりしていた＿＿＿。




「ひょぅっっ??!!
　ひ、ひ、人が＿＿＿＿？！」



何々、なにーーー？！

さっき・・さっきの音の正体ってコレ？



なぁ、コレ？コレなのかな？

コレですかね？コレですよね？？

なんですか・・コレ＿＿＿＿？？？？



「え？え？＿＿マジ・・何なんだよ？
　も、もしかして・・」



え？やっぱ、宇宙人？宇宙人なのかな？

宇宙人襲来ですか？！



つか、イカっぽいとか、あの宇宙人ですねーって

感じじゃねっくって、人型？人型なのかな？




紫陽花を掻き分け、そーっとソレ＿＿

宇宙人を見つめた。



＿＿鬱蒼(うっそう)とした紫陽花と紫陽花の間に

紫陽花の花びらと白い羽根を敷き詰め

その上で、宇宙人はくったり倒れていた。




「ひぇぇ・・。」



その宇宙人は、銀髪のふわふわした髪に

真っ白な肌。

細〜〜い手足で、白いシャツに白いハーフパンツを

身に纏っている。

男かな？女かな？

性別も＿＿ハッキリしない。



「え？何々、どーゆうコトだ？
　宇宙人が飛んでたら、鳥とぶつかって
　＿＿ココに落ちた的な？・・と、ゆ〜かさ
　宇宙船は、無ぇー感じだよなぁ・・。」



俺はウロウロと辺りを窺(うかが)い

宇宙船の有無を確認。

そして、仲間も居ないか、確認。

「うん！何事にも確認だなっ。
　しっかし宇宙船も仲間も居ないみてぇだ..
　つか、どーすんだ・・この宇宙人。」
　



　

＝真っ白な・３＝→←＝真っ白な・１＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す