紅一点は16人がだいすき！3 (ページ12)

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深夜の“壁ドン” ページ12

ITSUKI side

就寝中

“ドンドンドン”

樹(え、なに？)

どこからかドンドンと音が聞こえて
ハッと目が覚めた。
時計を見ると深夜1時。

“ドンドンドン”

樹(なに？A？)

隣の部屋から聞こえるその音で
部屋を出てAの部屋をノックする

“コンコン”

樹「A？」

　『助けて！』

何事かと思って勢いよく扉を開ける

　『樹、イタイ！助けて』

そこには片足をあげてイタイと叫ぶAが。
これは、、、足つったんだな(笑)

樹「はい、深呼吸して〜」

　『イタイ！イタイ！』

夜中なのにすごく大きい声を出す。
ほんとにうるさい(笑)

樹「どう？治った？」

　『ん〜。うん、治った。ありがと』

“コンコン”

健「A？」

　『はーい』

ガチャ

健「どしたの？お、樹」

　『ごめんなさい、起こしました？』

樹「足つって壁叩いてたみたいっす(笑)」

健「なんだ〜よかった。もう治った？」

　『治りました(笑)』

健「よかったよかった。じゃあ寝るね」

　『お騒がせしました(笑)おやすみなさい』

健「おやすみ」

ガチャ

樹「ほんとに人騒がせ(笑)」

　『ごめん(笑)』

Aが寝転んでいる隣に座る。

樹「おかげでなんか目覚めたし(笑)」

　『ほんとごめん(笑)』

樹「やっぱり健太さん来た」

　『まぁ健太さんもお隣だしね(笑)』

樹「俺がいたから戻ったのかな？」

　『さぁ』

樹「ほんとに愛されてんね(笑)」

　『ありがたいことだよね』

樹「Aのこと好きじゃないメンバーいない(笑)」

　『わたしもみんなのこと大好きだよ(笑)』

樹「ほんと、罪な女(笑)」

　『なんでよ(笑)』

樹「はあ〜。ちょっと寄って」

少し伸びをしてからAの横に寝転がった。

　『いつき〜』

樹「はいはい」

左腕を横に出すと頭を乗せてきて
ピッタリと抱きついてくるA

　『ん〜。はぁ。いつきのにおい』

樹「なにそれふふっ」

　『ねぇ、あのさ率直に聞くけどさ、いい？』

樹「なに？」

　『あのさ、デートはどうなったの？』

樹「あぁ、そのことか。終わったよ」

　『え、彼女になんなかったの？』

意外だったのか、顔を上げて覗いてくる。

樹「彼女にしたいと思わなかった」

　『そうなんだ、、、』

何か思うことがあるのか
ゆっくり元の位置に戻るA。

樹「俺こそ聞いていい？」

　『ん？なに？』