紅一点は16人がだいすき！3 (ページ1)

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　『自分の服持ってきます。
　若干汗もかいてるんで(笑)』

健「気にしなくていいから着な〜」

そう言って昂秀のパーカーを脱がし
Tシャツを着せてくれる。
この人はどこまで優しいんだ〜
潔癖症の樹には無理だな(笑)

Tシャツの上からカイロも貼ってくれて
その上にまた昴秀のパーカーをかけてくれた。

陣「そんな寒かったんか？」

健「陣さんはまだまだですね」

陣「なんや健太が言うと腹立つわ(笑)」

健「Aは女の子ですよ」

陣「そんなことわかってるわ」

瑠「あ〜そうゆうことかかわいそうに」

瑠唯さんが抱きしめてくれて
腰のあたりをさすってくれる。

陣「あ〜！そうゆうことか！薬は？」

　『きれてきたっぽいです』

健「痛い？」

　『痛い』

健「撮影の順番どうにかなんないのかな？」

陣「いまから壱北のハーレムや」

瑠「A出るんだよね？」

　『そうですね、頑張ってきます』

力「A〜大丈夫？もうやばい？」

　『え、リキヤさん？』

力「ん？女の子でしょ？」

陣「さすがですね」

力「とりあえずAが出るシーンを先に撮って
　外が明るくなってから別シーンだから
　その時間までは休めるようにしたから」

　『すいません。迷惑かけてしまって』

力「全然迷惑じゃないよ！
　さぁもうちょっとだから頑張ろうね！」

リキヤさんは私の頭を撫でると
“こっからまた引き締めるよー”と声をかけ
みんなさらにテンションを上げていく。

　『ふぅよし、行ってきます！』

瑠唯さんから離れると
健太さんが服を脱がせてくれ、
最後に優しく背中を押して送り出してくれる。

壱馬の真横にスタンバイ。

壱「辛いな。早く決めるから」

　『ありがと』

壱馬はそう言うとアーティストの
“川村壱馬”になってカメラを見つめる。
その姿になぜか鼻の奥がつんとする。
ホルモンのせいだと言い聞かせて
負けずにカメラを見つめる。

“カット”
“OK”

さすがKING壱馬。
2テイクで決めた。

モニター前で顔を見合わせて
いつもの笑顔で笑ってすぐに抱きしめられた。
腰には壱馬の暖かい手が添えられ
自分の体の冷たさに気付かされる。

北「壱馬ずるーいえい！」

背後から抱きしめられて
イケメンのサンドイッチ状態(笑)
お腹に回ってきた北人さんの手も暖かくて
離れないでほしいと思ってしまう。