青き月光の下で2［妖怪ウォッチシャドウサイド］

49話 ページ6

巨大化した人体模型が向かう先は、丁度真下にいた
コージだった。


「こぉぉおじぃ！！…こぉぉおじぃいい！！！」


コージ「な、な、なにっ…！？」



人体模型に驚き、顔を真っ青にする。そしてそのまま気絶し、倒れてしまった。


「こぉぉおじぃい！…こぉろぉす！！」



ケースケ「やめろ！オレの友達に手を出すな！」


コージを助けるため、ケースケは人体模型のところに向かう。


「ひとの、イロコイザタにクチをはさむなぁあ！！」


人体模型は自分の内臓の一部をケースケに向かって
投げつける。間一髪でケースケは交わすが、このままではコージがやられてしまう。そこにナツメ達も駆けつける。


ナツメ「ケースケ！友達妖怪を呼ぶのよ！」


ナツメの声にケースケは妖怪ウォッチを身につけ、
アークを手に持つ。



ケースケ「…召喚！オレの友達、出てこい亡霊番長！」


ケースケの影から亡霊番長が現れる。


ケースケ「あいつを止めて！亡霊番長！」



亡霊番長は人体模型の攻撃を受け止める。

しかし人体模型の力は亡霊番長の力より圧倒的に上をいっており、耐えられずに亡霊番長は潰されてしまう。


ケースケ「亡霊番長…！！」


怜奈「…ケースケくん！ここは私が憑依召喚で…」


トウマ「待って」


妖怪ウォッチオーガを身につけようとすると、トウマが怜奈の手を掴み阻止しようとする。



トウマ「怜奈は一度、憑依召喚をして体力を使い果たしてる」


怜奈「…でも」


トウマ「…大丈夫だよ。ここは僕に任せて」


トウマはにっこりと微笑む。



怜奈「…うん」


トウマは人体模型の前に立つと、オーガと一緒になにかの武器を取り出す。



トウマ「憑依！剣武魔神、不動明王！！」



「我に力を！！」


オーガに剣のようなものを刺すと、周りに炎が放つ。するとトウマの姿が変化する。


「不動明王…参る！」


不動明王の姿を見ると、怜奈とケースケは目を見開く。


ナツメ「不動明王だよ。トウマはあのフドウ雷鳴剣を使って憑依することができるの」


アキノリ「そうそう！不動明王は最強なん…え！？」



ナツメ「…怜奈ちゃん？」


ナツメとアキノリは、怜奈の反応を見ると驚く。怜奈の顔には笑顔が溢れていた。



怜奈「…やっと会えた」


間違いない。夢に出てきた……あの妖怪だ。



＊



巌流「…不動明王を出させるとはな。フクロウの失敗作が役に立ったか。…フドウ雷鳴剣、所有者は月浪 トウマか」

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