青き月光の下で2［妖怪ウォッチシャドウサイド］

47話 ページ4

＊


アキノリ「そろそろケースケの様子を見に行くか」


怜奈「ケースケくん…事件に巻き込まれてないといいけど」


トウマ「大丈夫だよ。僕達は僕達にできることをやろう」


怜奈「…うん、ありがとう」


トウマの言葉に励まされたのか、怜奈はにっこりと
笑いかける。

トウマ「……！」


怜奈「…ん？何？」


トウマ「あ、いや…なんでも」


トウマの反応に疑問を抱きながらも、４人でケースケの学校へ向かう。


＊


ナツメ「ケースケ！」

ケースケ「姉ちゃん」

ナツメ「謎の視線の正体、何かわかった？」

ケースケ「…いや、そのことなんだけどさ」

ケースケの話しによると、狙われているのは、ケースケの友達であるコージらしい。

そしてコージは、鉢を落とされたり、ワックスがついた階段から突き落とされたり、飛んできたバットに当たりそうになるなど数々の行為を、何者かにされたらしい。


ナツメ「そこまで危険なやつだったなんて」


アキノリ「まずはそいつの正体を突き止めないとな」


怜奈「じゃあ、ここは私が憑依召喚で推理してみるよ」


トウマ「わかった。任せたよ」


怜奈はコクっと頷くと、妖怪ウォッチオーガを身につける。


怜奈「憑依！幻魔、義経！我に力を！」


怜奈の体はオーガの力により幻魔と憑依する。



義経「義経、参上！」


召喚された義経は、何かをやりだした。


アキノリ「義経さん、何やってんの？」


義経「妖気を探っている。 妖怪が現れれば必ず痕跡を残す。それを辿れば答えにたどり着けるのだ」

ナツメ「怜奈ちゃんみたいに妖気を感じ取れるんだ！」


そしてナツメ達は義経と一緒に手がかりを探すため、学校中を歩き回る。


義経「ここだな。この部屋には痕跡を残した妖怪の妖気が充満している。間もなく私が手伝えるタイムリミットだ。最後にヒントをやろう」

義経は妖術を使う。

『クッソ……手元が狂ったか。50年も経てばさすがに関節もグラついてくるよな』


ナツメ「…これは」

義経「私は、場所に残留する思念から過去の声を聞くことができる。これは犯人が言った言葉だろう」


アキノリ「スゲー！」


ナツメ「…50年？」


憑依を終え、怜奈は元の姿に戻る。


トウマ「…おかえり」


怜奈「ただいま。…どうやらここみたいだね」


アキノリ「じゃあ早速入ってみようぜ！」


ケースケ「ええー」


怜奈「まあまあ、とりあえず入ろ？」


私達は妖気が充満してる部屋に入っていった。

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