30話「略奪魔 レッドベッド」 ページ34
ガララッ
怜奈「こんにちは」
私はいつものようにドアを開ける。妖怪探偵団にも、すっかり慣れたようだ。
ナツメ「あ、怜奈ちゃん。こんにちは」
怜奈「うん……あれ?ケースケくんがいるなんて珍しいね」
ケースケ「あ、まあね。今トウマとカードゲームしてるんだ」
ケースケはカードゲームを怜奈に見せてくる。
トウマくんは何か考え込んでるみたいだけど。
怜奈「あ、それ!私も持ってるよ!」
私はカバンの中に入れておいたカードケースから
たくさんのカードの束を出す。
ケースケ「マジ!?怜奈もこういうのやるんだ!」
怜奈「最近始めたばっかりだけどね」
ナツメ「それにしては、カードの量…すごいね」
怜奈の手には経験者レベルと言ってもいいほどの
カードの束がある。
怜奈「…私、こう見えてカードゲーム大好きなんだ」
ケースケ「本当!?じゃあ、やろうよ!」
怜奈「私はいいけど…トウマくんは?」
トウマ「僕はもう少し、戦略を考えてるから。後でいいよ」
ケースケ「じゃあ決まり!」
私達はカードを広げて早速始めることにした。
*
ケースケ「………」
ケースケは何やら真剣な表情を浮かべる。
額にはあぶら汗をかいている。
怜奈「…ハイ、終了」
ケースケ「だぁああ!!負けた!!」
ケースケはその場から崩れ落ちる。
相当ショックだったのだろう。
ナツメ「怜奈ちゃんすごいね!本当に初心者?」
怜奈「本当だよ。これ、ほとんどスターターデッキだもん。レアなやつは、ちょこちょこ入ってるけど」
ケースケ「なのに、怜奈は勝ってオレは負けた!!
おかしいよ!」
ケースケは涙目になっている。
怜奈は苦笑いをする。
しかし事実はどう説明しても変わらない。
ケースケに詰め寄られ困っていると、
ガララッ
アキノリ「お、何々?みんな揃ってんじゃん!」
怜奈「あ、アキノリくん!…助かったぁ」
アキノリ「ケースケも、ようやく妖怪探偵団としての自覚が出てきたみたいだな!」
ケースケ「…自覚もなにも、オレ入った覚えないから」
アキノリ「往生際が悪いなぁ。てか、お前達なにやってんだ?」
アキノリはケースケと怜奈とトウマを見つめる。
トウマ「…戦略を考えてる」
怜奈「私はケースケくんと対戦してたんだよ」
アキノリ「戦略?対戦?」
アキノリは何のことか分からずに首をかしげた。
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極・吹雪姫 - また更新して。面白くて、ずっと見ていられるわ。 (2019年4月21日 13時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - 頑張ってくださいね!よかったら、私の小説も読んでみてください!(*>∀<*)話から結構外れていますがよろしくお願いします。恋愛系の小説です (2018年7月7日 12時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - あっきー like u very muchさん» ありがとうございます^_^早く本編に追いつくように頑張ります! (2018年7月7日 12時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - こんにちは!あっきー like u very muchといいます。よろしくお願いしますm(._.)m小説、おもしろかったです!頑張ってください(*>∀<*) (2018年7月7日 9時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れいな | 作成日時:2018年6月17日 13時