25話 ページ28
？「…僕は姿を消してしまった、ご主人のマサキくんを探していたんです。でも、いつしか…マサキくんの顔を思い出せなくなってきて…。マサキくんとよく行った場所で同じ靴を履いている子を探していたんです」
ナツメ「あ！ケースケの靴も同じだったってこと？」
？「…ええ、でもその内マサキくんに会いたいという気持ちだけが暴走してしまい…。マサキくんじゃない子にバッテンをつけるようになってしまったんです。でも…まさか、マサキくんが亡くなっていたなんて」
怜奈「………」
そう、この事実は変えることなんてできない。
亡くなった人は蘇ることはない。
だから思うんだ。
…もっとたくさん、思い出を残しておけば良かったって。
ナツメ「マサキくん…いいご主人様だったんだね」
？「…はい、素晴らしいご主人でした！」
怜奈「…ねぇお願いがあるんだけど、いいかな？」
？「へ？なんでしょうか？」
怜奈はゆっくりと自転車の妖怪のもとに歩み寄る。
怜奈「…マサキくんとの思い出を話してくれていいから、その間にあなたの記憶を見せて欲しいの。話しながらだと、はっきり見えてくるから」
？「え？…もちろん構いませんが」
怜奈「…ありがとう」
にっこりと微笑み、私は自転車の妖怪にそっと触れる。
自転車の妖怪もマサキくんとの思い出を話し始める。
ぼんやりとする意識の中、マサキくんと自転車の
思い出が頭の中から流れ込む。
＊
マサキ『うわー！やりー！スマートサイクルG2Xだ！！』
おそらく誕生日祝いのプレゼントだろう。
あの青いピカピカの自転車が、妖怪になる前の
あなたなんだね。
マサキくんもとっても嬉しそうな顔してる。
…大切にされてたんだなぁ。
優しい思い出と共に怜奈の意識は
元に戻っていく。
＊
怜奈「………」
トウマ「…目、覚めた？」
怜奈「…っわ！」
目が覚めると、かなりの至近距離でトウマくんが
見つめていたので、怜奈は思わず飛び上がる。
なんでか分からないけど、顔が熱くなっているのは
気のせいだろうか。
怜奈「……う、うん。マサキくんとの思い出、ちゃんと分かったよ。…本当に楽しそうだった」
私は自転車妖怪の方を向く。すると自転車妖怪は満面の笑みを浮かべた。
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極・吹雪姫 - また更新して。面白くて、ずっと見ていられるわ。 (2019年4月21日 13時) (
レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - 頑張ってくださいね！よかったら、私の小説も読んでみてください！(*>∀<*)話から結構外れていますがよろしくお願いします。恋愛系の小説です (2018年7月7日 12時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - あっきー like u very muchさん» ありがとうございます^_^早く本編に追いつくように頑張ります！ (2018年7月7日 12時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - こんにちは！あっきー like u very muchといいます。よろしくお願いしますm(._.)m小説、おもしろかったです！頑張ってください(*>∀<*) (2018年7月7日 9時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年6月17日 13時
