17話 ページ18
＊
怜奈「……ぁ」
私は、ゆっくりと目を開く。
意識が戻った。
気がつくと私の目には涙がポロポロとこぼれ落ちていた。
どうやら、亡霊番長の記憶を見せられていたらしい。
ナツメ「怜奈ちゃん…なんで泣いてるの？」
私はあふれる涙をぬぐうことなく、ナツメちゃん達に説明する。
怜奈「……亡霊番長が見せてくれたの。…私に大切な宝物を」
トウマ「…宝物？」
私はみんなに、自分が見た記憶のことを話した。
＊
怜奈「…そうだよね？ケースケくん」
ケースケに話しを振ると、ケースケは「うん」と頷いた。
ケースケ「ケンちゃんがいたからオレは…いじめっ子に立ち向かえたんだ」
そのとき、
ケースケの前に、ひとりの男の子が現れた。
怜奈「…あれは」
間違いない、ケンジくんだ。
ケースケ「ケンちゃんは、アイツらをやっつけるために戻って来たんだね」
ケンジ「まあな、でもちょっと出しゃばり過ぎた。ケーちゃん達の方が、オレよりずっと強そうだし」
ケンジくんは私や、ナツメちゃん達の方を見る。
ケースケ「あ、いやいや！姉ちゃん達はいろいろと反則だから」
ナツメ「誰が反則よ」
ケンジ「ケーちゃんも、強くなったな」
ケースケ「…これは…ケンちゃんにもらった強さだよ…」
怜奈「……ケースケくん」
ケースケ「全部…全部…ケンちゃんのおかげなんだ」
ケースケの目から涙があふれる。
ケースケ「…オレ…オレ！ケンちゃんがいなくなってからも、一度も降参は言わなかったよ！」
……知ってるよ。
大切な親友との最後の約束なんだ。
ケースケくんが忘れるわけない。
それをケンジくんが私に教えてくれたから。
ケンジ「…そっか。なら、もう安心だな！…そろそろ行かなきゃ。ねえちゃんもありがとな！オレの最後の宝物…見てくれて」
ケンジは怜奈の方を見る。
怜奈「……ううん。…私こそ、ありがとう」
ケンジくんは少しずつ、消え始める。
…たぶん、これで最後なんだ。
ケースケ「さよなら、ケーちゃん。男は勇気だ」
拳をケースケに突き出して言う。
ケースケ「男は勇気だ」
そのまま、ケンジくんはにっこりと笑い
消えていった。
ケースケ「……さよなら、ケンちゃん」
.
.
勇気をありがとう。
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極・吹雪姫 - また更新して。面白くて、ずっと見ていられるわ。 (2019年4月21日 13時) (
レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - 頑張ってくださいね！よかったら、私の小説も読んでみてください！(*>∀<*)話から結構外れていますがよろしくお願いします。恋愛系の小説です (2018年7月7日 12時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - あっきー like u very muchさん» ありがとうございます^_^早く本編に追いつくように頑張ります！ (2018年7月7日 12時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - こんにちは！あっきー like u very muchといいます。よろしくお願いしますm(._.)m小説、おもしろかったです！頑張ってください(*>∀<*) (2018年7月7日 9時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年6月17日 13時
