10話 ページ11
アキノリ「…逃げた？」
ジバニャン「いや、どちらかといえば向こうが押していた。妙だな……何故引いたニャ」
怜奈「あ、襲われてた人は？」
ナツメはハッと気づくと、襲われた人の元に駆け寄る。
ナツメ「大丈夫ですか？」
ミッチー「大丈夫です！」
ナツメ「お前じゃねーよ」
ナツメがミッチーにツッコミを入れている間に怜奈は男の人の前にしゃがみ込む。
怜奈「もし怪我とかしていたら病院に…」
そう言って怜奈は男の人の腕を持つと、
パシッ！
「チッ…わっけわかんねぇ」
その男の人はお礼を言うどころか、怜奈の腕を思いっ切り引っぱたいた。
怜奈「……オイ、それが助けてもらったやつに向ける態度か？」
「ハァ？誰が助けてくれって言ったんだよ！？お前らがヒーロー気取りしてただけだろ！」
怜奈「だから、それが人にモノを言う態度かって言ってんだろうがっ！！テメェのためにわざわざ助けてやったんだ！ちょっとは感謝しろって言ってんだよっ！！」
怜奈の表情を見て、ビビったらしくその男は腰を抜かしながら一目散に逃げていった。
ナツメ達は口をぽかんと開けたまま固まっている。
ナツメ「…あれって、怜奈ちゃん？」
トウマ「…うん」
アキノリ「…ある意味、あれが怜奈のシャドウサイドかもな」
アキノリの言葉にみんなはコクっと頷いた。
怜奈「…あ！つい、いつものクセが！」
その時、
ケースケ「…俺は」
怜奈達が振り返ると、ケースケがぽつんと立っていた。
ケースケ「…俺は、何を見たんだ？」
ナツメ「ケースケ！アンタ見てたの！？」
ウィスパー「さっきの怜奈さんの、怖い顔のことですか？」
怜奈「ウィスパー冗談はやめて」
すっかり元の表情に戻った怜奈は、ウィスパーの
冗談にツッコミを入れる。
まぁ、私のことは置いておいて突然妖怪と妖怪が戦っているんだもん。驚かないわけないよね。
ケースケ「何なんだ…何なんだよ、コイツら」
ウィスパー「ですから先ほど申し上げましたように
我々は…妖怪です」
ケースケ「うわぁああ！！」
ウィスパーの迫力満点の顔に驚いたのか、ケースケは一目散に逃げていった。
ウィスパー「また逃げちゃいましたね」
怜奈「ほぼウィスパーのせいだよ」
仕方ないよ。
信じられないものが目の前に現れたら、誰だって怖くて逃げたくなる。
私はそんなケースケくんの後ろ姿をじっと見つめていた。
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極・吹雪姫 - また更新して。面白くて、ずっと見ていられるわ。 (2019年4月21日 13時) (
レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - 頑張ってくださいね！よかったら、私の小説も読んでみてください！(*>∀<*)話から結構外れていますがよろしくお願いします。恋愛系の小説です (2018年7月7日 12時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - あっきー like u very muchさん» ありがとうございます^_^早く本編に追いつくように頑張ります！ (2018年7月7日 12時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
あっきー like u very much(プロフ) - こんにちは！あっきー like u very muchといいます。よろしくお願いしますm(._.)m小説、おもしろかったです！頑張ってください(*>∀<*) (2018年7月7日 9時) (レス) id: 18b6bbad32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年6月17日 13時
