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『あの、これは、』
「何でも良いけど早く出てってくれへん」
疑問符の付いとらん問い掛けに何も言えずただ失礼しましたと保健室を出る事しか出来なかった。何よあれ怖すぎるやろ！！ほんまにともと同い年？！うちの組のモンと張り合えるぐらいの殺気立たせてたんやけど！！
、、、まぁええわ、触らぬ神に祟りなしって言うしあの人とはあんま関わらんようにしとこ、、、
氷袋を持ってチーノの所へ向かうと、チーノの隣にショッピ君が腰掛けとった。
『ごめんなチーノお待たせ』
「せ"ん"ぱ"ぁ"い"！！泣」
『え、なんっ？！ショッピ君、これは、、、？』
「それが俺も分からんくて、、、」
さっきまで一緒におったショッピ君も分からんかったら何なんや？なんでちょっとボールが当たったぐらいの怪我で大きな男子高校生が私に抱きついて泣いとるんや。
『どうしたんやチーノ、なんかあった、？』
「ぐすっ、、、だってぇ、、、」
実はあの人の校章を取るか取らないか迷っている内に自分が思っていたよりも時間が経っていたみたいで、チーノは私の身に何かあったんじゃないかと不安に駆られていたそうな。
、、、ちょっとうちの後輩可愛いとか思ってない。
そんな不謹慎な事は決してっ、、、！
『チーノ〜？心配してくれてありがとうなぁ〜でも大丈夫や。
私は此処におるやろ？』
「ひっく、せんぱっ、、、」
チーノの背中に手を回してぽんぽんとリズム良く叩いてやれば、
徐々に彼の呼吸も安定してきた。
「先輩、凄いっすね。チーノの扱い完璧ですやん」
『ん〜まぁ、チーノとは中学の頃からの付き合いですからねぇ』
「、、、っす」
『？どうしたんですかショッピ君？』
落ち着いたチーノから離れてショッピ君の座っている前へ行くと、彼はなんだか口をもごもごさせて何か言いたげな様子。
「お、俺にもっ、タメで喋って欲しぃっ、、、っす」
少し恥ずかしそうに両手でズボンを握りしめながら言う彼のなんかこう、、、素直になりきれない所が彼の好きな猫っぽくて可愛らしい。
まぁ〜同じ部活の部員同士やし、自分には敬語やのに同い年のチーノにはタメを使われているから違和感があるんやろうな。
『分かったよ、ショッピ君』
そう言って笑えば嬉しそうに顔を綻ばせるショッピ君。最初に会った時もテンションの起伏に吃驚したけど、やっぱり貴方クールキャラじゃなかったんやね？？可愛いから良しとするけど。
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黒翠(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます！この作品に出会って下さったということに、感謝の気持ちで胸いっぱいです。お優しいコメントをありがとうございます！ (2023年3月14日 0時) (
レス) @page40 id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - コメント失礼します。この小説面白いです。黒翠さん、素敵な作品をありがとうございます (2023年3月13日 21時) (レス) @page39 id: e066df4934 (このIDを非表示/違反報告)
黒翠(プロフ) - リリィさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！そのお言葉で更新頑張れますありがとうございます！！ (2022年2月22日 0時) (レス) id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - とても面白くて続きが楽しみです！ (2022年2月21日 21時) (レス) @page6 id: 74ae9aa626 (このIDを非表示/違反報告)
黒翠(プロフ) - 露助さん» いえいえそんな！いつもコメントありがとうございます！頑張れます〜！(書いてる私自身も思ってます^^;) (2022年2月16日 22時) (レス) id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒翠 | 作成日時：2022年2月8日 0時
