明日も君と、恋をしよう【after】

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くすぐられたまんまの喉で
よかった、なんてこぼれちゃうから






「ん、なにが？」

「えー？……なんでもない」

「え、わっ、」






誤魔化しにさえもなんないくせに
シーツをはためかせてバサリ







「ふふ、」

「もー。ズルイって」








睨んでくるフリのその目と
おどけるまま尖った唇に

緩まずにいられないわけで








「ごめんごめん、……んふふ」








どんどん上がってっちゃう頬っぺを
落としてく頭に隠しながら

持った端っこをいじくって








「んーとねぇ、」

「うん？」

「安心したっていうか」








引いてけば張られてくシーツ








「好きって言ってもらえてよかったなぁって」








やっと頭を持ち上げれば

向こう側で上がる瞳は
ん？、って首を傾げさせて








「ほら。1番カッコ悪いとこ、Aちゃんには知られちゃってるからさ？」









引いてたその手元を止めるから








「カッコ悪いとこ？」







俺ばっかり引っ張っちゃって
ずるり足の先へと掛かる









「今以外見る意味ないって、意地張ってたのとか」









そんなの意味あんの？、なんて








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上から目線なフリをして

意気がったこと言ってたけど






叩く大口に乗っけた本音が

きっと俺の精一杯で






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たぶん、Aちゃんに縋ってただけ









「逃げてるクセに頑固でさ、ダサかったよなぁって」








バカなことしてたな、なんて
そんなことは思わないけど


シーツに沈ませた視線は
上げるに上げられなくなるのに









「ダサくなんてないよ、」








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あっさり持ち上げさせるのは




やっぱり

Aちゃんの声なんだ








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「ちゃんと、本当に、目の前の今を大事にするってさ、」









瞬いてから揺れたあとで
緩めてみせたその瞳は









「私にはできなかったし、多分、しようともしてなかったし」








置き並べてくその言葉を
積み上げては架けてくるから









「こっちこそ、諦めてただけな気がする」









だからね、って

続く声が









「紫耀くん、格好良かったよ」









ちゃんと

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