ふたつのいと 5

5-23 未読と、有楽町 ページ23

5-23 未読と、有楽町








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家を出る前に、一度隆二さんに電話を。








１コール






２コール







３コール







４コール








それ以上鳴らしても、隆二さんは出ませんでした。







ラインを送っても既読になりません。









�狃鼎そ��瓩砲覆蠅燭�ない。







ソファーに横になり、四角い機械と睨めっこ。





鳴らない機械はなんの意味もなさない、ただの機械なんだと、初めて知りました。






連絡を待つ、ということが、こんなにも苦しいことだとも。









目を瞑り、









次に開けた時には、








目の前に隆二さんが、居ました。






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「おはよ」









『…なんで、いるんですか？』








「鍵、開いてたし、俺も今さっき仕事終わって。」







『こんな深夜までご苦労様です。』






「連絡ミス、ごめんな。ラジオの生放送が急遽入ってさ」






体を起こし、隆二さんは私の隣に座りました。







時刻は３時１７分と時計が差していました。






「有楽町からここまで１０分だった。夜はスイスイ進むからいいよね」







「健ちゃんのラジオ、なんか出ることになってさぁ。２時終わりだと思ったんだけど最後までって言われてさ。３時に終わってだから早くない？」





疲れているはずなのに、隆二さんは笑顔で話してくれました。



私は、ぎゅーっと抱きしめたくなり、





実行しました。




隆二さんは驚いた顔をしながらも、抱きしめ返してくれました。

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